シカゴポジション(CME)245
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年8月25日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
先週1週間で見ると、相場はドル全面安に近い様相となりましたが、シカゴの25日締日までで、上記4通貨は豪ドルだけがショートを積み増しています。ユーロは遂にロングを20万枚越えとなり、次の目途である24〜25万枚に向けての動きに入りかけています。豪ドルポジションをどの様に動かしていくのか注目されます。
シカゴは豪ドルの方向観が見えないままこれで11週間の横這いを続けています。前週は豪ドルのショートポジションを600枚増やしただけです。まだネットショート4,000枚弱ですので、引き続きいつでも引っくり返せるポジションです。今週以降も目安としてのネットポジションは1万枚越えを確認します。先週の内訳は2,600枚のロング増、3,200枚のショート増で、ネット600枚のショート増です。ポジション的には総枚数5,800枚の積み上げになっていますので、相場が1方向に動いた場合はその勢いを付けることになります。
チャートを見ると、赤の豪ドル高トレンドライン下限で止まっています。25日締日の終値が0.7194でしたので、下限はこの水準でした。26日以降はその底値から豪ドル高になっています。黒の右肩上がりの抵抗線が0.7390〜0.74付近にあるので、今日の高値(0.7381)が丁度その抵抗線に当たっています。
明日9月1日が締日なので、ここを維持するか否かを見ます。但し、25日の締日以降からの豪ドル上げが160〜180ピップスになっているので、明日のポジションは注目されます。
さて実際の相場は、0.7035〜0.7325(先週までは0.7020〜0.7310)にあった豪ドル高トレンドラインの上限を金曜日に上抜いています。豪ドルは一段高を狙える位置にいますが、2019年9月と2020年1月高値を結んだ抵抗線が0.7390〜7400にきています。(このラインはチャートの黒ラインに相当します)従いまして、目先はこの抵抗線を抜けていくか、先週上げのロング手仕舞いになるのかを見ます。
また週足で2018年12月高値が0.7393でしたので、今日の高値がダブルトップにもあたります。上抜けた場合は0.7450、0.7480、0.7540の順に抵抗線があります。一方で、抵抗線に止められると、0.7330、0.7290の順にサポートがあり、この場合は上抜けたトレンドライン内に回帰する動きとなります。
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(1豪ドル=0.7350米ドル、8月31日14:00)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
東京市場のドルは151円台でのこう着、今晩のPCEデフレータで動く可能性も(24/3/29)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、グッドフライデーの祝日で、多くの海外市場が休場となっていることから方向感の乏しい地合いとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.03.29
ドル円 週間通して1円未満の変動、今年最小更新となるか(3/29夕)
東京市場は151円全台前半での揉み合い。本邦当局者からの円安けん制発言など、材料は決して少なくなかったが市場動意は限られた。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
NZドルWeekly 調整局面は継続、90円割れの攻防を迎える(24/3/29)
NZドルは、政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まるなか、目先のサポートラインだった100日移動平均線や、一目均衡表の雲をそれぞれ下回る弱い地合いとなった。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.08.31
豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想(2020/8/31)
2020年9月1日火曜日、東京時間13時30分に公表予定です。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:川合 美智子
2020.08.28
オーストラリアドル週報(2020年8月第4週)
豪ドル/円は7月に付けた76.87の直近高値を上抜けて77円台の乗せており年初来高値を更新しています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。