シカゴポジション(CME)233
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年6月2日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴの豪ドルポジションはショートを300枚程度積み上げ、結果的に4週連続で売り上がりました。先週の内訳はロングが1,000枚増、ショートが1,300枚増です。ここ4週間計でネットショートを7,400枚の積み上げ、為替は約460ピップスもの豪ドル高になっています。まだ豪ドル先安観を維持しています。チャートを見ると、縦長の〇印で為替が豪ドル安に押したとき、ショートカバーしてネットポジションを縮小しましたが、それ以降は為替が一貫して豪ドル高、ポジションはショートを積み上げています。そして遂に黒の横ラインである0.70米ドル(正確には0.7012〜16米ドル)まできました。先週金曜日と今日、そのラインの0.70にワンタッチしています。明日の締日に0.7030米ドル以上で終わると締日ベースでは上抜けになります。一方、3月底値からの豪ドル上げが急激で、現在0.66米ドル付近に底値からの黒のサポートラインができています。ここを切ればシカゴはやれやれとなりそうですが、明日がその判定日になります。今日・明日は0.66〜0.7030米ドルのレンジを想定し、明日終値で上下を抜けるか否かに注目します。
さて実際の相場は、目先の0.6770の抵抗線をあっさりと、更に豪ドル高ウェッジの上限0.6820米ドルも上抜けました。現在は0.7030〜40米ドルの抵抗線を抜けるか否かになります。もしここを抜けると、締日ベースの抵抗線をも抜ける訳ですので、豪ドルは一段高狙いとなり、比較的強い抵抗線である0.7190〜0.72米ドル方向の流れに入り易くなります。また2013年10月高値からの抵抗線が0.7220米ドルにあるので、更にここを上抜くようだと、シカゴの大きなショートカバーを誘う可能性がでてきます。下値は0.6930、0.6870、0.6760にサポートあり、最後を切ると豪ドル上げが一度終了し、短期の豪ドルロングの調整が入りそうです。
(1豪ドル=0.6966米ドル、6月8日14:15)
オーダー/ポジション状況
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