アメリカ4月貿易収支予想(日本時間2020年6月4日21時半発表予定)
(今回予想:2020年6月4日13:00現在)
3月までの推移と今回予想値(発表値は黄色の折れ線で、今回分は○印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支、黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国、オレンジ:対日、
本日21時半に米国4月貿易収支が発表されます。上図で▼500億米ドルに引いた(青色の)横線を見ると、2018年12月に赤字額(▼608億ドル)のピークを付けてから、一貫して赤字幅が減少していましたが、今回4月分はかなり赤字幅が増え、再び500億ドルに迫る数値になっています。但し、内訳が重要になってきます。前回3月は輸出が前月比▼9.7%(前年比▼10.9%)、輸入▼6.2%(同▼11.9%)でしたので、世界貿易縮小の中で赤字拡大の傾向が続きそうです。但し、中国との貿易赤字は一貫して減少を続けています。
上図の中国貿易収支は、当局が1月と2月の収支をまとめて発表したため、合計71億米ドルの赤字になりました。一部春節の影響もありますが、1月からのコロナウィルスの影響によるものでした。しかしながら、3月、4月は黒字幅がかなり増え、過去の水準に近いところまで回復しています。米国の対中貿易が減少している中で、増加していることを勘案すると、他国への振り向けが奏功していることになります。
上図はドル円日足チャートです。従来はA(=107円90銭)とB(=105円20銭)のドル安トレンドラインを形成していましたが、この間5月初旬からC(107円35銭)に沿って切り上げたラインとAの3角保合で収斂を続けていました。6月2日に上限を抜けてドル強調地合いになっています。目先はラインD(=109円50銭)をトライできる流れにいて、越えれば今年2月高値からのE(=110円80銭)に向かう流れとなります。長期間106円〜108円で揉み合ってきましたので、エネルギーは蓄積されている可能性高く、この先ドル高一本調子になるか、乱高下になるか、今日の貿易収支〜明日の米失業率までの動きを見たいと思います。
オーダー/ポジション状況
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