シカゴポジション(CME)232
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年5月26日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴの豪ドルポジションはショートを小幅増やし、3週連続で売り上がりました。先週の内訳はロングが200枚増、ショートが1,200枚増で、ネット1,000枚弱のショート積み上げです。ここ3週間計でネットショートを7,100枚の積み上げ、為替は約220ピップス豪ドル高になっています。依然として豪ドル先安観が強いままです。チャートを見ると、赤の豪ドル安トレンドラインの上限を締日ベースでも上抜け、黒の横ラインである0.70米ドルを狙う構えに入っています。シカゴはいつまでショートをキープするのか注目されます。一方、円とユーロはドルショートに切り替えてから11〜12週経過し、またユーロドルはこれまで強い抵抗線だった1.1030〜60ゾーンを上抜いているので、テクニカルではユーロの一段高を狙える位置にあり、両通貨ではドル安継続になっています。引き続き、相場がドル全面安になれるのかの岐路にきていると見ています。
さて実際の相場は、0.6610〜20米ドルの抵抗線を上抜けて終わり、短期は一段高狙いになっています。先週金曜日までの短期豪ドル高ウェッジは0.6550〜0.6820米ドルにあり、目先の抵抗線0.6760〜70米ドルを上抜ければ、上限が視野に入ってきます。下値は先週まで抵抗線だった0.6610米ドルを再度下抜ければ0.6550米ドルが次のポイントになります。週足では0.6530米ドルにサポートがありますので、終値0.6520米ドル未満の確認をすれば、かなり豪ドル下落に繋がる可能性が出てきます。シカゴは先週の締日で売り上がっているので、当面は0.6520米ドル割れを期待しながら、明日の締日までに上値抵抗線0.6760米ドルをウォッチすることになりそうです。もしここでもショートを積み上げるようだと、0.6820か0.70米ドルまでショートを引っ張ることになりそうです。
(1豪ドル=0.6733ドル、6月1日14:30)
オーダー/ポジション状況
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