ユーロドル続伸 1.1138まで上値広げる
〇ユーロドル一方向での上昇継続1.11台に乗せる
〇EUの欧州復興財政刺激パッケージ提案がきっかけだが、月末のユーロ需要も要因の可能性
〇株の上昇も一服するなど他の環境が変化する中でのユーロの上昇継続にはやや違和感
〇テクニカルにはほとんどのレジスタンスをクリア、当面のターゲットはフィボナッチ61.8%の1.1167
〇今晩は時間不明の香港関連のトランプ記者会見に注目集まる
29日の東京市場でユーロドルは上昇継続。朝方から1.10台後半の高値圏で推移したユーロドルは特段の材料もない中、一方向で上昇。午後には1.1100に達しました。その後は1.11を挟んでもみ合いとなりましたが、夕刻欧州勢参入後一段高となり、19:00過ぎには1.1139の高値をつけています。
市場ではドルの全般的弱さが目立つものの、ユーロの対ドルでの強さは際だっています。今週水曜に明らかになったEUの欧州復興財政刺激パッケージ提案がきっかけですが、本日は月末要因での欧州でのユーロ需要もあり、ロスカットを巻き込んで買いが買いを呼ぶ状況となっている模様です。
テクニカルにはユーロドルは昨日海外時間の上昇で200日移動平均線、一目均衡表の「雲」を上抜け、本日は1.1065レベルの「雲」上限の上での推移が継続しています。
多くのレジスタンスをクリアする中、ユーロドルの次のターゲットは3/9高値1.1495からの下落の61.8%戻し1.1167。
香港情勢をめぐる米中関係悪化が懸念される中、株式市場も上昇一服となり、ドル円も下落。本来リスク回避的な状況下では、円以外に対しては買いが入りやすいドルが一方的に売られている状況にはやや違和感もあります。
序盤の欧州株価指数先物はリスク選好の後退にほぼ全面安の様相。本日この後は21:30に米4月個人所得・消費支出、22:45 米5月シカゴ購買部協会景況指数、23:00に 米5月ミシガン大消費者信頼感、24:00には パウエルFRB議長講演が予定されています。また時間不明ながら本日は中国の香港国家安全法制定可決に関連した決定事項の記者会見をトランプ大統領が行う予定で注目が集まります。
ユーロドル日足
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