新たな上昇トレンド形成の可能性が点灯中。中期トレンドは“NZ弱気”変わらず。
〇今週独自の材料無くも、早期感染抑え込みに成功したNZDは世界的楽観ムードに強含み
〇日足は3/19で底打ち反転、継続新たな上昇トレンド入りの可能性も
〇週足も66.50超えで越週の場合一段の上昇につながりやすい
〇一方で週足は抵抗線も多く弱気トレンドに今のところ変化なし
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、経済再開へ向けて動き出した世界経済の先行きへの期待感から株式市場が続伸、リスクオンの動きが強まっていることや、ウィルス感染率の低いNZは他の国に先駆けて制限を解除しており、オセアニア通貨は今週も上値トライの動きが継続しています。足元では米中関係の悪化が懸念材料となっており、高値圏で足踏み状態となっています。
チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.51で底打ち、反転の流れが継続中です。また、5/26の陽線が66円台に実体をしっかり乗せて終えており、新たな上昇トレンド入りの可能性が点灯中です。但し、65.50以下で終えた場合は“ダマシ”に終わった可能性が生じます。さらに65.00割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。日足の上値抵抗は67.10-20、67.70-80に、下値抵抗は66.10-20、65.50-60にあります。21日移動平均線は65.21にあり、短期トレンドは“NZ強気”の流れにありますが、120日、200日線は68.09と68.42に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は前週の陰線の値幅を全て切り返して高値圏で引ける陽線引けとなりました。また今週は、1月に付けた73.35を基点として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けた位置で推移しており、新たな上昇トレンド形成の動きに入った可能性が点灯中です。このまま66.50超えを維持して越週した場合は来週以降、一段の上昇に繋がり易くなります。一方で中期トレンドがまだ弱いことや、31週移動平均線が68円台に位置しており68円台をしっかり上抜けるには力不足と見られます。また、可能性がやや低いと見ますが、65.50以下で終えた場合は“ダマシ”に終わった可能性が生じます。65円割れで越週した場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。週足の上値抵抗は67.00-10、67.50-60に、下値抵抗は65.90-00、65.50-60にあります。31週、62週移動平均線は68.46と69.70に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。
NZドル/円【週足】:(5/28現在31週、62週移動平均線は68.46と69.70にあり、中期トレンドは“NZ弱気の流れ”に変わりない。)
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