ユーロドル高値圏で横ばい推移
〇ユーロドルは昨晩1.10に迫る上昇
〇ユーロ円も118円台に乗せ日中続伸する場面も
〇本日は上昇一服でPMIの改善にも反応薄
〇テクニカルには持ち合いを再び上抜けるも上昇の勢いはやや衰えている
〇今晩は米指標、要人講演多く波乱含み
〇1.10を再度試すことができるか注目
21日の東京市場でユーロドルは1.09台後半での取引。昨晩海外時間に一時1.0999まで上昇した後は小幅に反落。東京時間終盤には一時1.0952まで軟化しましたが、欧州勢参入後に持ち直し、東京時間19:00現在は1.0960-65レベルでの取引です。
ユーロドルは18日の独仏による欧州復興基金設立提案報道以来強含みの流れが続いています。昨晩は5月の欧州圏の消費者信頼感指数が予想以上に改善していたことを受けユーロは対ドル、対円で上昇、対ドルでは1.0999、対円でも118.20の高値をつけました。
ただ、1.1000を前に反落したこともあり本日はユーロドルの上昇には一服感も出ています。
一方ユーロ円は日中ドル円が円安基調で推移したこともあり、上値を一時118.37まで伸ばしていて19:00時点でも118円台を維持しています。
本日夕刻発表された独仏ユーロ圏の5月の製造業、サービス業PMI速報値は改善を見せ、予想を上回ったものも多い結果となりましたが、ユーロドルの反応は鈍く、ユーロが買い材料に反応しやすい状況というわけではすでになさそうです。
テクニカルにはユーロドルは昨晩の上昇で再び三角持ち合いを上抜けて、90日線もクリア、一目均衡表の「雲」の中に突入しており、今晩はサポートに回った90日移動平均線(1.0948)を維持し、再度1.1000を試すことができるかが注目されます。
序盤の欧州株価指数先物は米中の対立激化懸念がおさまらないことを嫌気してほぼ全面安。
今晩この後は21:30に米新規失業保険申請数および5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、22:45 米製造業、サービス業PMI速報値、23:00に米4月中古住宅販売と景気先行指数と指標が厚めであるほか、クラリダFRB副議長(26:00)、パウエルFRB議長(27:00)が相次いで講演を行います。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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