ユーロ圏・米国の5月PMI景況指数速報値の予想
本日(21日)、ユーロ圏及び米国の5月PMI指数速報値が発表されます。前月はコロナウィルスの影響により、製造業・サービス業共にPMI指数は予想を大きく下回りました。特にサービス業は予想の半分以下となり、ユーロは対ドルで50〜60ピップス程度売られました。
ユーロ圏PMI指数
ユーロ圏の5月の製造業・サービス業PMI指数は4月よりも改善予想で、中間値はまだ50を大きく下回っているものの、予想レンジでは両指数共に50を越える予想をしているエコノミストが散見されます。現在の株や為替市場はアフターコロナの経済回復期待が先行しており、もし好悪判断の50を越える場合には株価は好感し、為替はユーロへ好材料視されそうです。特に今週は独・仏の景気対策を好感したユーロ買いが続いているので、今日の数値で確認になりそうです。逆に言えば、予想レンジ下限に近い悪化なら、持ち高調整のユーロ売りにも反応しそうです。
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2020年5月21日 9時半現在予想値
米国5月PMI指数予想 (東京時間22時45分発表)
製造業 5月:39.5(レンジ24.0〜48.0) (4月は36.1)
サービス業 5月:32.3(レンジ20.0〜48.0) (4月は26.7)
米国はユーロよりも5月製造業、サービス業共に良好となっており、前回数値もユーロよりは上向きでした。
米国は以下の数値が同日に発表予定です。
(今回予想2020年5月21日9時半現在)
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50)〇印は5月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
上記の日米欧3地域の製造業のチャートを見る限りは不美人投票の様相です。
下記チャートはユーロドルの日足です。ラインA(1.0950)とB(1.0785)の3角保合いを、昨日は実体で上抜けており、短期的にはユーロがもう一段の上値トライできる状態になっています。当面はラインCの1.1025〜Dの1.1060の抵抗線ゾーンをこなして行けるか否かとなっています。もしここを越えてくれればラインAの起点である1.1140〜50が次の目途になります。下値はAを割り込んでくると再度B方向に動き易くなります。
(5月21日10:45、1ユーロ=1.0960ドル)
オーダー/ポジション状況
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