トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、年初来安値を更新してくる可能性を考慮し「17.90レベルをサポートに18.30レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が18.09レベル、高値が18.38レベルと、前週安値を下回ることはなく急落を免れています。
先週のトルコリラ円は、他のクロス円同様に中国市場再開後の金融市場における楽観の高まりから週前半は円安に支えられてトルコリラ円も堅調な動きとなっていましたが、木曜以降の調整の動きの中でトルコリラはそれまで当局が支えていたと考えられるドルトルコリラ5.98台後半を突破し、一時的に6.0476レベルと6.0の大台を一気に上抜ける動きを見せました。(4時間足チャート中段のチャート参照)
大台6.0を抜けたことでストップオーダーもそれなりに出たでしょうし、トルコリラ円でも売りが強まりましたが、対円では前週安値を抜けなかったことでいったん安心感が出ています。また週明けのトルコリラ円は対ドル、対円とも売られる前の水準に回復していますので、いったんトルコリラ売りの混乱は去ったようにも思えますが、潜在的にトルコリラ買いポジションが続いていることを考えると、今回はフラッシュクラッシュとはならなかったものの、いつまた急落があってもおかしくはないと思います。
金曜の急落時には本邦個人投資家は買い下がった可能性があるのですが、ストップもあったようでポジション自体は目立った変化は無く、コンスタントに高水準のトルコリラ買いポジションが継続していますので、今後も中国の景気減速懸念リスクオフの材料とされるような時には注意が必要としか言えません。
テクニカルに4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。
この2週間は18.09〜18.38の中で横ばいの動きとなっています。急落が終わったと見るか、急落後で戻り売りが出やすいと見るかで異なってくるものの、個人的には下げに注意したいと考えています。今週も過去2週間の動きの中でのもみあい継続と見て、18.10レベルをサポートに18.40レベルをレジスタンスとする週としますが、もみあいを下抜ける動きが出た場合には注意してください。
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