シカゴポジション(CME)216
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年2月4日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションは前週に続きショートを積み増しました。ネットショートを15,800枚増加し、2週間で24,000枚もの積み上げとなっています。ポジションの内訳はロング3,700枚増、ショート19,500枚増となり、総枚数でも2週間で36,000増となっています。総枚数残高では過去は15万枚になるとポジション保有の期間が短く、また14万台でも比較的保有時間が短くなっています。従い、明日の締日の数値が注目されます。まだコロナウィルスの収束が見込めない現状、豪ドルには弱材料になっていますが、ポジション的には豪ドル売りの突っ込みは避けた方がベターの様です。
チャートを見ると、先週、「…結局(黒の)サポートを割れてしまい、現在は紫色の横ライン0.6700米ドルのサポートに向けて相場が動いています。もしこのラインを切ると、赤の豪ドル安トレンドライン下限に向けての動きになります。」としましたが、先週のシカゴ締日ではまだ紫色のラインまで余裕ありましたが、現在のスポットは丁度その0.67米ドルを挟んで動いています。明日がシカゴの締日ですが、現状では守り切れない感じです。割れば赤の豪ドル安トレンドライン下限が0.6570〜80米ドル付近にあります。
実際の豪ドル米ドルは、あっという間に昨年10月初旬底値の0.6670米ドルまでトライしました。ここは昨年8月底値の0.6677米ドルを含めると3回目トライになり、通常は下抜けしやすく、逆にもし抜けないと暫くは大きな底値になる重要ポイントにいます。現状では豪ドルが非常に弱いので、下抜けリスクが高いと思います。もし割った場合は日足の0.6520、週足の0.6420米ドルが次の底値のトライ目途になります。一方で、0.6670米ドルを維持できれば豪ドルの買い戻しが出易くなりますが、最低でも0.6780米ドルの抵抗線を越え、更に下割れリスクが減るのは0.6850米ドル越えとなります。まだ豪ドル戻り売りの状況は変わらずとなっています。(1豪ドル=0.6698ドル、2月10日14:15)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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