トルコ中銀貸出レート引き下げ(2016年5月25日)

トルコ中銀は24日翌日物の貸出金利を従来の10.0%から0.5%引き下げ9.5%としました。

トルコ中銀貸出レート引き下げ(2016年5月25日)

トルコ中銀貸出レート引き下げ

トルコ中銀は24日翌日物の貸出金利を従来の10.0%から0.5%引き下げ9.5%としました。
主要な政策金利である一週間もののレポ金利と翌日物の借入金利はそれぞれ7.5%、7.25%に据え置きました。いずれも市場の事前予想通りです。
中央銀行のチェティンカヤ総裁はこの引き下げを3つの政策金利の単純化の過程としています。

トルコリラは事前には3.01、対円では36.40割れのレベルまで売り込まれましたが、政策金利発表前に去就が注目されていた市場通の副首相シムシェキ氏が新内閣でも副首相に再任されると公表されたことから逆に急騰。
利下げが予想通りだったこともありその後も値を戻し、対ドルで2.95割れ、対円では37.35レベルまで買い戻されて月初からの首相辞任の政治混乱によるリラ下落に一応歯止めがかかった形です。

副首相再任のニュースは市場が再任に悲観的だっただけに歓迎を持って受け入れられており、トルコの株価指数も昨日は3.48%上昇しています。
ただし、今後エルドアン大統領の権限が強化されるに従い、中銀への更なる利下げ圧力が高まることは避けられないものと見られ、また、一部では早くもシムシェキ氏はエルドアノミクスに取り込まれているとか、そこまでではなくても大統領に忠誠心の強い新首相の下ではなんら力を発揮できないとの悲観的な見方も広がっていて、今後のトルコリラの方向性については予断を許さない状況です。

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