ニュージーランドドル週報(2019年9月第3週)

NZ/円、上値トライの可能性を残した状態。中期はNZ弱気変わらず。

ニュージーランドドル週報(2019年9月第3週)

NZ/円、上値トライの可能性を残した状態。中期はNZ弱気変わらず。

19日に発表されたNZ第二四半期GDPは前期比で+0.5%と事前予想の+0.4%より良かったものの、前期の+0.6%からは悪化しました。また、前年比では+2.1%でした。サービス業が引き続き好調であったものの、物品製造業が▼0.2%で足を引っ張る形となりました。
為替市場はGDPの結果には反応が鈍く、FOMC後の米ドル金利上昇を受けてドル高の流れが強い中で、NZドルは対米ドル、対円でジリ安に転じています。

チャートを見ると、日足は9/3に付けた66.67を直近安値として上値トライの動きが強まりましたが、9/12に付けた69.68を直近高値として反落に転じています。68.00-10に日足の抵抗がありますが、中期トレンドが弱いことからもう一段値を下げて67.50-60にある強い抵抗を試す動きが強まってもおかしくありません。短期トレンドは“NZ強気”の流れを維持していますが、68円台を維持出来ずに終えた場合は下値リスクが点灯、67.00割れで終えた場合は再び“NZ弱気”の流れに戻します。
日足の上値抵抗は68.80-90、69.30-40に、下値抵抗は67.50-60、67.00-10にあります。21日移動平均線は68.09にあり、現状はこれを守った状態ですが、120日、200日線は71.36と72.89にあり、中期トレンドは“NZ弱気”の流れを変えていません。

一方、週足は3週連続陽線引けとなりましたが、直近の陽線の上ヒゲがやや長く69.60-70の強い上値抵抗にぶつかって押し戻されています。今週はこの反動で下値トライの動きが先行中ですが、67円台を守り切れば反転の可能性を残します。但し、月足の形状が弱いので、下落リスクにより警戒が必要です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は68.60-70、69.60-70に、下値抵抗は67.50-60、67.00-10にあります。31週、62週移動平均線は72.17と73.49に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変化は認められません。

NZ/円、上値トライの可能性を残した状態。中期はNZ弱気変わらず。

NZドル/円【週足】:(9/18現在31週移動平均線は72.17に、62週線は73.49にあり、これらを下抜けて中期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っている)

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