過去8年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き36

前回のレポート(7月中旬)以降、豪ドル対NZドルは豪ドル高方向に比較的大きく動きました。

過去8年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き36

豪州ドル対NZドル相場

前回のレポート(7月中旬)以降、豪ドル対NZドルは豪ドル高方向に比較的大きく動きました。今回は大きなイベントにより相場が動いているので、金利面から見ています。
8月6日(豪州中銀金融政策:据え置き)、7日(NZ中銀金融政策:50ベーシス利下げ)の両国金融政策の違いにより、相場が大きく反応しています。

8月6日に豪州中銀は金利を据え置きましたが要旨内で先々の利下げ方向を示唆し、当日の豪ドルは対NZドルで瞬間1.0265NZドルまで売られて長い下ヒゲを作りました。日足終値は陽線で引け1.0355NZドルでした。翌7日、NZ中銀が50ベーシスもの大幅利下げを実施し、豪ドルは1.0495〜00NZドルまで買われ、前日底値から一気に230ピップスもの上昇をみています。その後も9月3日までに1.0710NZドルの高値を付けて、現在は1.0660〜65NZドル付近で横這いを続けています。

さて、前回7月のレポートで、
「大きな流れは3角保合いが継続しており、昨日現在で1.0230〜1.1170NZドルとなっています。上値抵抗線の方が若干急角度ですが、まだまだ収斂が続く可能性が高くなっています。
(中略)
短期的なトレンドラインは1.0350〜1.0525NZドルの豪ドル安トレンドになっているので、もし1.04を割ると、1.0350NZドルまでの流れになります。ここまで行けば三角保合いを下抜けする可能性が高くなるので、このポイントは要注意です。

逆に1.04NZドルを維持できれば、トレンドライン上限の1.0525NZドル方向のトライになります。この間の抵抗線は1.0460、1.0490、1.0520〜30NZドルの順です。もしトレンドラインを更に越える豪ドル買いになると、上値余地が一段と広がります。」

としましたが、結果は下ヒゲで1.0350NZドルを抜けたものの、実態ではサポートを守りきり、また週足終値では1.0478NZドルでしたので、豪ドル高狙いになりました。

大きな流れの3角保合いは昨日現在で1.0235〜1.1165NZドルで収斂を継続しています。このレンジ内の1.0720〜50NZドルに強い抵抗ゾーンがあり、今回(9月3日)もここで止められています。もし1.0760NZドルを越えて終わる様だと、1.0800〜10、1.0860〜70NZドル方向になります。逆に、この強い抵抗線に遮られ、1.0620〜30NZドルサポートを下回ってくると、1.0530〜40NZドルまでの下押しになりそうです。当面は1.0530(先に1.0620)〜1.0750NZドルレンジでの上下確認の相場になりそうです。

今後は9月25日にNZ中銀の金融政策が予定されていますが、7月の50ベーシス利下げで、今回は据え置き予想が多くなると思いますが、要旨内で先々の追加緩和姿勢みせると、NZドルは売られ易いと思われます。

下図チャートを見ますと、青の為替は月末終値ベースで、1.0480〜1.1000NZドルで収斂を続け、このレンジ内の1.0710NZドル(黒の抵抗線)に上値を止められています。従いまして、黒の抵抗線を上抜けると1.10NZドル方向への余地が広がります。
またオレンジの豪州株高NZ株は依然として、相対的にNZ株>豪州株を続けており、資金的にはNZドルへの流れが大きくなっています。

豪州ドル対NZドル相場

為替(青)と相対株価指数比(オレンジ)

オーダー/ポジション状況

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