ユーロドル リスク選好の回復と相場の巻き戻しにより続伸
5日の東京市場でユーロドルはじり安推移。日中一時1.1043の高値をつけたもののその後はじり安となり、終盤に1.1017まで下落しました。しかし、欧州時間に入りユーロ買いが優勢となると徐々に値を上げて、19:30現在は1.1051レベルと日中高値を上回ってきています。
15:00に発表されたドイツの製造業受注が前月比-2.7%(前回:+2.5%)と予想(-1.4%)を大きく下回ったことが東京終盤に安値をつけた要因でした。その後の上昇は昨日の欧州時間終了後に行われた英議会の一連の動きによる「合意なき離脱」の可能性後退によるもののようで、やや新味に欠ける展開です。最近のリスク回避一辺倒の相場に、香港、米中と個別の材料として継続的リスク選好につながるかは疑問ながら、リスク選好材料のタイミングが重なったことで、昨日来、巻き戻しの動きが強まった模様です。
テクニカルにはユーロドルは一目均衡表の基準線(1.1088)21日移動平均線(1.1092レベル)を窺う動き。これらのラインを本格的に上抜けてきた場合にはユーロドル底打ちの可能性が高まりますが、今のところは下落基調の戻しの範疇。
序盤の欧州株価指数先物はアジア株の上昇を受け概ね上昇。
今晩この後は21:15に米ADP雇用統計、21:30に新規失業保険申請者数、22:45にサービス業PMI、そして23:00には製造業受注、耐久財受注、ISM非製造業指数と米重要指標の発表が並びます。最近の材料の中ではやや米国のファンダメンタルズへの関心が薄れているように感じられる中ですが、これらの指標、明日の米雇用統計等の数値が市場に及ぼす影響には引き続き要注意です。
ユーロドル日足
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