ユーロドル1.12割れ 日中じり高推移後ドラギ総裁発言で急落(6/18夕)

18日の東京時間にユーロドルは1.12台前半でじり高推移。

ユーロドル1.12割れ 日中じり高推移後ドラギ総裁発言で急落(6/18夕)

ユーロドル1.12割れ 日中じり高推移後ドラギ総裁発言で急落

18日の東京時間にユーロドルは1.12台前半でじり高推移。FOMCを明日に控え米長期金利が再び低下しつつあること等を材料に日中から夕刻にかけては1.1220から1.1243に小幅ながらほぼ一方向に上昇しました。
しかし欧州時間に入り、ECBのドラギ総裁がポルトガルのシントラで開催中のECBフォーラムで行ったスピーチの原稿にリスクは依然として下方向であり、今後数四半期の軟調が予想されること、見通しに改善が見られない場合、持続的なインフレ目標への回復が脅かされないよう追加の景気刺激策が必要となるであろうこと、その際に政策金利の引き下げも引続き手段の一つであることが明記されていたことから、ユーロは急落。約2週間ぶりに1.1200を割り込み一時1.1182の安値をつけています。

前回のECB理事会では利下げの可能性は示唆されたものの、ECBは全般的には景気見通しに楽観的で、利下げの可能性を真剣に検討していないと考えられていたことから、政策手段として明確に利下げを上げたことは市場にはサプライズと受け止められました。今日明日開催の米FOMCではハト派的な論調と7月の米政策金利の引き下げへの布石が打たれることが予想される中、金利差縮小とユーロ高による欧州圏の輸出や株価等への悪影響にドラギ総裁があらかじめ手を打ってきたものとも考えられます。

本日の下落で、テクニカルにはユーロドルは一目均衡表の雲の下限を突き抜け、再び下降トレンドに回帰したように見えます。ただ、20日未明のFOMCの結果と金利予想、パウエル議長の会見の内容によっては再度ドル売りユーロ買いとなる可能性もあり、大きくユーロ売りにポジションを傾けるのも難しい状況です。

序盤の欧州株価指数先物は金利先安感とユーロ安でほぼ全面高。本日この後21:30に米住宅着工件数と建設許可件数の発表があり、23:00にはECBフォーラムでドラギ総裁と英国中銀のカーニー総裁等によるパネルディスカッションが予定されています。

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