ユーロドルじり高推移。トランプ大統領のユーロ高牽制発言の余波続く
12日の東京市場でユーロドルはじり高推移。
昨晩トランプ大統領がユーロを名指しで「ユーロとその他の通貨は米ドルに対して下落誘導されており、米国はひどく不利な立場におかれている」と発言したことや米国の政策金利引き下げを求めFRBを再度批判したこと等からユーロが対ドルで上昇した流れを受けて、1.13台前半で徐々に値を上げる動きとなっています。
東京時間17:30現在のユーロドルの水準は1.1335レベル。夕刻欧州勢参入後には一時1.1343をつけ昨日の高値1.1337を超える動きとなりました。
テクニカルにはユーロドルは1月からの下落トレンドの上限を上回ったままで、本日200日移動平均線のある1.1364を窺う動きです。
また、週足で見た場合に、先週金曜の高値1.1348は200週移動平均線のレベルとほぼ一致しており、1.1350-65レベルは日足からも週足からも重要な抵抗帯となっていることがわかります。このレベルを上回ってくるとユーロドルはいよいよ本格的な底入れの可能性も出てきますが、それだけに壁も厚そうです。
尚、本日イタリアの財政規律問題に関連し、同国の巨額債務抑制に向けての是正手続き入りが妥当とした欧州委員会の判断を、EUの経済財政委員会も承認したと伝わっています。本件については13日のユーロ圏財務相会合で話し合われる見込みであり、離脱強硬派が優勢な英次期首相選とともにユーロの先行きに影を落としそうです。
序盤の欧州株価指数先物は米国、アジアの主要株価指数下落を受けてほぼ全面安。
本日この後21:30に米5月の消費者物価指数の発表があり注目されます。
ユーロドル日足
ユーロドル週足
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