ランド円ショートコメント
先週の振り返りですが、横方向へのもみいあいとし「7.96レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする一週間」を考えました。実際のレンジは安値が7.76レベル、高値が8.10レベルと予想よりも大きく下げる動きを見せ、8円の大台を完全に割り込む一週間となりました。
先週のランドは、3分割案が発表された国営電力会社のエスコムが、資金不足のため大規模停電を実施したことから、南アフリカ経済への悪影響を嫌気してのランド売りとなりました。またエスコム問題が今後の南アフリカの格付け引き下げに繋がる可能性もランド売りに拍車をかけたと言えます。今後のエスコムに対して、南ア政府の対応次第では南ア国債がジャンク債となりますので引き続き要ウォッチの状況になってきました。
また今週は、7日のラマポーザ大統領の施政方針演説に続いて、財務大臣による予算演説が20日に行われます。同演説において南アフリカの今後の財政状況についてどのような方針が示されるのか、その内容次第では一段のランド安のきっかけにもなりえます。テクニカルにも8円の大台を割り込んだ後だけに、下方向の動きに特に注意です。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
2週前の2月高値からピンクのレジスタンスラインとそれに平行なラインとで下降チャンネルを作りましたが、テクニカルには明らかに下降トレンドに転換したことから、今後もこの下降チャンネルの中での推移となりやすいと見ています。
今週は下降チャンネル内での動きを考え、7.765レベルをサポートに、7.95レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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