欧州中銀副総裁スペインでの講演会要旨(19/2/14)

今週の月曜日スペインのマドリードでECB副総裁(ルイス・デギンドス氏)のユーロ圏経済についての講演要旨です

欧州中銀副総裁スペインでの講演会要旨(19/2/14)

欧州中銀副総裁スペインでの講演会要旨

今週の月曜日スペインのマドリードでECB副総裁(ルイス・デギンドス氏)のユーロ圏経済についての講演要旨です。

・ユーロ圏の経済はここ数ヶ月で予想以上に弱くなった。実際、鉱工業生産指数は2018年下半期に下落し、その下落が域内主要国に波及している。
・結果、ユーロ圏GDPは2018年上半期の四半期毎0.4%の上昇から、下半期は0.2%まで下落した。
・一時的な要因によるものもあった。自動車部門の新規制、デモ、あるいは天候などである。その一方で、これらの要因を継続させてしまうような不確実性も出てきた。直近のユーロ圏経済は以前予想したよりも恐らく弱くなるだろう。
・世界経済に目を向けると、世界的な活動は拡大しているが、重要なユーロ圏の貿易パートナーの成長が緩やかになっている。例えば、中国である。これはユーロ圏の輸出を低める。実際、2018年の第3四半期には純輸出は下がった。
・更に、地政学上の不確実性が台頭している。とりわけ欧州圏はBrexit交渉の問題の不確実が高い。
・これらの要因が経済のセンチメントに大きく影響を与え、緩やかな企業取引となり、消費者の購買力を弱めている。

・現下のインフレは12月の1.6%から1月は1.4%に下がった。主な要因は原油価格の下げであったが。先々を見ると、インフレは今後数ヶ月に亘り下がっていくと思われる。
・とはいえ、ユーロ圏の成長はまだ拡大を続けている。これは金融政策、雇用の改善とその後の賃金上げ、エネルギー価格の下げによる。実際の企業の借入や家計ローンは歴史的に最も低い金利である。銀行の貸出基準もまだ好ましい状況で、ローン需要も旺盛である。
・ユーロ圏の失業率は7.9%まで下がり、ここ10年間では最低だ。賃金上げにより家計収入や消費を支えている。
・高水準の稼働率が労働コスト上げを圧迫しており、インフレ上昇圧力になっている。
・これらの先行き下方修正リスクにある環境下、1月直近の金融政策で据え置きを決定した。同時に、不確実性が続き、予想以下の兆候となっているデータなどで直近の成長に対する注意を認識した。
・先々のインフレは現在中銀目標を下回っているが、これが2%に近づいていくと予想している。

・12月末で止めた資産債購入に関しても、フォーワードガイダンスを通じて、必要とあれば株式や国債への再投資を行う構えでいる。
・現状では現行の金利水準を2019年夏までと定めているが、緊急状況次第では、これを更に期間を延ばして維持していき、中期インフレ目標2%に近付く様に政策を実施していく。ECBは金利を含めて、好ましい期間まで流動性を維持していくつもりである。
・ユーロは今年20周年である。(以下の訳は略させて頂きます)

 (注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。

(2109年2月14日 14:45、1ユーロ=1.1281ドル1ユーロ=125円28銭)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る