3. ユーロ強含み　EU離脱協定英閣議通過で(11/15夕)

ユーロ強含み　EU離脱協定英閣議通過で(11/15夕)

15日の東京市場でユーロドルはじり高推移。一時昨日の海外市場でつけた高値1.1343を上回り1.1347に達した後、東京時間17:00現在は1.1335-40レベルの高値圏での取引です。

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ユーロ強含み　EU離脱協定英閣議通過で(11/15夕)

ユーロ強含み　EU離脱協定英閣議通過で

15日の東京市場でユーロドルはじり高推移。一時昨日の海外市場でつけた高値1.1343を上回り1.1347に達した後、東京時間17:00現在は1.133-40レベルの高値圏での取引です。

昨晩は英国のメイ首相が臨時招集した閣議でのEU離脱協定の承認に市場の関心が集中、欧州終盤にかけては草案合意期待にポンド、欧州通貨買いが強まりました。
しかし、予想外に長引く閣議に本日承認決定は見送られるとの情報も出て一旦は反落するなど、ポンド、ユーロは終日乱高下。結局日本時間未明4:00頃にメイ首相が閣議を終了し、議会の了承が得られたことを伝えると再び欧州通貨買いとなりました。その後アジア時間にかけては1.13台前半で方向感を失っています。

ここ数日間ユーロは底値を切り上げてきており、意外に底堅い印象ですが、イタリア予算のEU財政規律遵守拒否に対するEUの具体的対応が今のところ伝わらない中で、欧州を巡り綱引きする好悪材料のうち、英国のハードブレグジット回避への期待部分だけが先行しているように感じられます。その離脱協定にしても、閣議は通したもののEU加盟各国での精査、そして与党が過半数を割り込む下院での承認等これからのハードルも低くはなく、一方向でのユーロ買いにとはなりにいと考えます。

テクニカルにはユーロドルは引き続き9月下旬からのユーロ下落レンジ内で推移、本日1.1358レベルの転換線や、1.1382にある21日移動平均線がここからのユーロの頭を抑えそうです。

本日この後は19:00にユーロ圏9月貿易収支、22:30NY連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、米10月小売売上高、10月輸入物価指数、新規失業保険申請件数24:00に9月企業在庫、25:00には原油週間在庫統計と経済指標が厚めです。序盤の欧州株価指数先物は概ね上昇して始まっています。

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