オーストラリアドル週報(2018年5月第1週)

5/1に開催されたオーストラリア金融政策決定会合で、中銀は予想通り政策金利を現行の1.5%に据え置きました。

オーストラリアドル週報(2018年5月第1週)

豪ドル/円、短期は下値抵抗に注意。中期トレンドは弱気の流れ。

5/1に開催されたオーストラリア金融政策決定会合で、中銀は予想通り政策金利を現行の1.5%に据え置きました。議事録要旨もこれまでと同様に世界経済が拡大基調にあり、外需による輸出の伸びが期待できること、インフラ投資、雇用市場も堅調で経済を支えており、緩やかな景気拡大基調が継続するとの見方に変わりありません。また、労働賃金の伸びが緩やかであることが、高水準にある家計債務への影響を不確定なものとしているとも記しており引き続き懸念材料として挙げています。為替相場はドル全面高の動きの中、豪ドルは対ドル、対円で上値を切り下げる流れが継続中です。

チャートを見ると、直近(5/1)の日足は寄せ線に近い形の足となり、上下の抵抗を攻めきれずに終えています。上値を切り下げる流れには変化が認められませんが、81.70-80に強い下値抵抗が控えており、これを守って小反発に転ずる可能性を残しています。一方で、中期トレンドが弱いことから反発に転じても上値余地が限られ易く、84円超えで越週しない限り、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は82.70-80、83.40-50に、下値抵抗は81.70-80、81.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.73、84.90、86.02にあり、短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。

一方直近の週足は値幅の小さい足に終わり、方向感に乏しい形となりましたが、上値を切り下げる流れには変化が認められず、週足の上値抵抗である84.00-10に届かずに押し戻されています。この週足の抵抗は今週、83.40-50にあります。一方下値は81.90-00に週足の抵抗がありますが、これを割り込んで越週した場合は一段の下落リスクが生じて80.00〜80.50ゾーンの長期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。31週、62週移動平均線は85.29と85.45で収束しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。また、一方向へ動き出す可能性にも注意が必要です。現状は下値リスクがより高い状態です。可能性がやや低いと見ていますが84円超えで越週した場合は下値リスクが軽減されます。

豪ドル/円、短期は下値抵抗に注意。中期トレンドは弱気の流れ。

豪ドル/円【週足】:(5/1現在31週移動平均線と62週線が85.29と85.45で収束しており、一方向へ動きだす可能性に要注意。中期トレンドは豪ドル弱気の流れ。)

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