ユーロ乱高下 フォワードガイダンス微調整で
8日夜、ECBは現状の金融政策を維持することを明らかにしました。
しかし、公表されたステートメントではフォワードガイダンスが微調整され、従来含まれていた債券購入の「見通し悪化の場合は規模と期間を拡大する用意がある」との文言が削除されました。これを受けユーロドルは一時1.2446まで上昇しましたが、その後のドラギ総裁の会見中に下落に転じ1.23台前半に下落する荒い値動きとなっています。
ドラギ総裁は記者会見で文言の削除について2016年に導入されたが当時と状況は大きく変わったことから削除し、決定は全会一致だったと述べました。
一方でドラギ総裁はインフレに関しては未だ勝利宣言はできないとし、景気の下振れリスクにも言及、特に保護主義と為替レートによるリスクの影響を強調し、「同盟国にも輸入関税を課すのであれば誰が敵なのかわからない」とアメリカの動きを強く牽制。
また、金利については相当期間現状を維持する姿勢を強調、政策変更についてはあまり議論しなかったと述べました。
予想外のフォワードガイダンス変更にECBの出口への明確なサインを読み取ったことからユーロは上昇しましたが、ドラギ総裁の会見内容が思ったほどタカ派なものでなかったことから失望感から市場はユーロ売りに転じた形です。
ただ、欧州圏の経済に関して見方が後退したわけではなく、あくまでここまで5営業日に亘ってユーロが下値を切り上げてきたことへの反動と考えられ、全面的なユーロ売りにつながる感じもありません。
21日移動平均1.2331や、1.2294の一目均衡表の雲の上限がとりあえずの下値目処。
予想外のフォワードガイダンス変更にECBの出口への明確なサインを読み取ったことからユーロは上昇しましたが、ドラギ総裁の会見内容が思ったほどタカ派なものでなかったことから失望感から市場はユーロ売りに転じた形です。
ただ、欧州圏の経済に関して見方が後退したわけではなく、あくまでここまで5営業日に亘ってユーロが下値を切り上げてきたことへの反動と考えられ、全面的なユーロ売りにつながる感じもありません。
21日移動平均1.2331や、1.2294の一目均衡表の雲の上限がとりあえずの下値目処。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:編集人K
2018.03.09
ユーロ 反落後東京時間は横ばい(3/9夕)
昨晩ECBの政策発表とドラギ総裁の記者会見で乱高下したユーロは、結局前日より100ポイント下げた1.23近辺で東京時間の取引が始まり、
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。