トルコリラ円レポート月曜版(2017年9月11日)

先週のトルコリラ円は経済指標としては、5日のCPIが比較的重要度は高く+0.15%の予想に対して+0.52%と高めの数字が出ましたが

トルコリラ円レポート月曜版(2017年9月11日)

トルコリラ円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、トルコリラ円は緩やかにトルコリラ高の流れにあると考え「31.60レベルをサポートに、32.50レベルをレジスタンス」とする週としました。実際のレンジは、安値が31.37レベル、高値が32.04レベルと、思ったほど買いが入らず、チャートで示していた上昇チャンネル内の動きではあったものの前週高値圏でもみあいの一週間となりました。

先週のトルコリラ円は経済指標としては、5日のCPIが比較的重要度は高く+0.15%の予想に対して+0.52%と高めの数字が出ましたが市場への影響はほとんど見られませんでした。ドルトルコリラは、ここ数週間トルコリラ高の動きが続いているのですが、先週はそれ以上にリスクオフから来るドル円での円高が目立ち、トルコリラ円の上値を若干重くした印象です。

今週は、本日4〜6月期のGDP(予想+5.3%)があり予想からのズレによっては上下の動きも考えられますが、14日にトルコ中銀が政策金利を発表しますので、材料的には14日までは積極的には動きにくいものと考えられます。

さてトルコ中銀ですが、市場参加者の多くは後期流動性金利も含めすべての指標金利が据え置かれるという見方をしています。いっぽうでトルコ中銀は前回の政策金利発表(現状維持)後に、インフレ見通しが改善するまで必要に応じて一段の引き締めを行うと表明しています。さすがに、先週のCPI程度では利上げは行われないでしょうが、前回に続いて引き締めスタンスを表明するかどうか、表明すればマーケットへの影響は無いかややトルコリラ買いの動き、逆に表明しなかった場合にはこれまでの上昇に対して調整が入りやすくなる、といった押さえでいれば良いと思われます。

ただ、想定外の利上げでもない限り大きく動くということは考え難く、引き続き緩やかな上昇トレンドの中での値動きを続けやすいというていどではないでしょうか。チャートも見てみましょう。今週は日足からご覧ください。

              トルコ円日足

              トルコ円日足

9月初めには5月以降何度も試して抜けられなかった32.05/10レベルの高値を上抜けたもののすぐに反転しています。8月安値の30.63と9月高値の32.25に対する半値押しの31.44は先週金曜に達成しました。いっぽうで8月安値と8月の2番目の安値とを結んだサポートラインが31.40レベルを上昇中で、先週の安値はここを抜けるには至っていません。引き続き中期的な上昇チャンネル(ピンクの平行線)の中での推移を続けやすいと考えられます。

次に、4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

      トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

      トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

先ほどの平行線をこちらでもピンクの平行線で示してありますが、ドルトルコリラ(中段)、ドル円(下段)ともにドル安の方向性が出ている中で、引き続きトルコリラ円は緩やかな上昇トレンドを継続しやすいチャートとなっていることがわかります。金融政策決定会合で波乱はないとの前提で、今週は31.40レベルをサポートに、32.00レベルをレジスタンスとする一週間を見ておきます。

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