上値余地を探る動きが継続。急伸にも繋がり難い
昨日の海外市場では、米生産者物価指数が市場予想を若干上回ったものの、新規失業保険申請件数が242千件と、予想外に増加したことから、労働市場悪化懸念でドル売りが優勢となりました。またユーロについては、ECBの利下げは市場予想通りだったものの、成長、インフレ見通しが下方修正され、またラガルドECB総裁の経済成長の下方リスクへの言及もあり、対ドル、対円でユーロ売りが優勢となり、ユーロ/円も159円台前半まで下落しましたが、トランプ次期大統領がインタビューで減税政策を再表明したことから、経済への楽観視からドル買い/円売りが優勢となり、ユーロ/円も159円台後半に押し戻されて引けました。
チャートを見ると、直近の日足は実体が小さく上下にヒゲのある陰線引けとなりました。下値を切り上げる流れを維持しており、上値トライの可能性に繋げていますが、160.00-10の抵抗を終値ベースで上抜けておらず、上値余地も拡がり難い状態です。また、日足の下値抵抗が159.50-60にありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに158.00を割り込んで終えた場合は、短期トレンドの変化に要注意。逆に161円台に乗せて終えれば、日足の形状が安定して来週も上値トライの動きが継続します。この場合でも上値を切り下げる流れにあるので、急伸にも繋がり難く、162円台から厚くなる上値抵抗をクリアし切れない可能性も高いと見られます。
上値抵抗は160.00-10,160.30-40,161.60-70,162.20-30に、下値抵抗は159.50-60,159.00-10,158.40-50,158.00±10銭にあります。
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