米経済指標の発表多く、波乱含みの展開も (1/26夕)

26日の東京市場はドルが小安い。値幅は60ポイントほどと決して大きくなかったが、ドルはやや軟調で一時129円割れをうかがう局面も。

米経済指標の発表多く、波乱含みの展開も (1/26夕)

米経済指標の発表多く、波乱含みの展開も

〇本日のドル円、一時129.05レベルまで値を崩すも129円は割り込めず
〇上値も重く上昇は129.65レベルまで、16時現在は129.35-40で推移
〇本日は10-12月期GDP統計速報値や12月シカゴ連銀全米活動指数などの米経済指標が発表される予定
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは129.00-131.20
〇ドル高・円安方向は本日東京高値の129.65レベルが最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は本日東京でも割り込めなかった129円レベルが引き続き強いサポート

<< 東京市場の動き >>

26日の東京市場はドルが小安い。値幅は60ポイントほどと決して大きくなかったが、ドルはやや軟調で一時129円割れをうかがう局面も。

ドル/円は129.60円前後で寄り付いたのち、狭いレンジ内での乱高下。129円前半を中心とした一進一退をたどっている。一連の過程のなかで129.05円レベルまで値を崩すも129円は割り込めず。ただ、上値も重く129.65円レベルまでの上昇が精々だった。16時現在129.35-40円で推移し欧米市場を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは「中国情勢」と「ロシア情勢」について。
前者は、ブルームバーグが、春節(旧正月)の連休が続く中国で「旅行や映画の興行収入が回復しているもよう」などと報じるなか、中国当局は懸念される新型コロナ感染拡大について「コロナ感染は昨年12月22日がピーク」と発表。そののち徐々に減少しており、春節期間の移動もとくに問題なしとの見方を伝えていた。ただし、当局の予測が実際の結果として判明するのは来週以降か。果たして、どのような内容になるのか、場合によっては為替など金融市場の波乱要因となりかねない。

対して後者は、米国主導でドイツ、フランス、イタリア、英国の5ヵ国首脳が電話会談を行い、ウクライナに対する支援で緊密に連携することを確認。また、頑なに拒んでいたドイツが「レオパルト2」戦車の供与を決定、続けて米国も主力戦車「エイブラムス」を供与することを決めている。そのほかスペインやフィンランドも同様の動きが観測されており、ウクライナ軍の戦力がかなり拡充されそうな見通しだ。これに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は不快感を滲ませたうえで、「明らかに過大評価されている。他の戦車のように燃え尽きることになる」などと批判していた。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円相場は上かと思うと下、下かと思うと上という逆張り相場。実際24日には18日以来の131円台を示現するなど、上方向の展望が広がったかに思えたが結局ダマシで、そののち2円以上も値を下げ129円割れをうかがう局面も観測されている。したがって目先はドル上値が再び重くなってきた感があるが、大きく続落するイメージにも乏しい。一度相場観をリセットし、次の方向性をしっかりと見極めたいところだ。
日米金融政策が依然として注目材料。また昨日NY時間は、0.25%の利上げを実施したうえで、いったんの利上げ停止を示唆したカナダ中銀の動静が市場で思惑を呼んでいた。そうしたなか、本日はGDP速報値をはじめとする重要な米経済指標の発表が相次ぐ予定だ。もちろん内容次第だが、相場の波乱要因となりかねない。また、中国の新型コロナ感染拡大懸念、ウクライナへの兵器支援問題などにも引き続き要注意。

テクニカルに見た場合、ドル/円は上下に振れる往来相場。ここ最近の動きをみると、大きくとれば127.20-131.60円、小さく考えれば129.00-131.10円といったレンジを形成しているようだ。したがって、まずは後者の小レンジをめぐる攻防に注目。本日東京を見た限り、再び下方向のリスクが高まってきた感もあるが油断は禁物。あまり決め打ちをしない方が良いか。
本日は米経済指標として、10-12月期のGDP統計速報値や12月のシカゴ連銀全米活動指数などが発表される予定となっている。米経済指標への市場の関心は高いだけに、来週の米FOMCをにらみつつ思惑の交錯した値動きも。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは129.00-131.20円。ドル高・円安方向は本日東京高値の129.65円レベルが最初の抵抗。上抜ければ130円レベル、そして131円を下回り130円後半へとレベルを下げてきた移動平均の21日線がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日東京でも割り込めなかった129円レベルが引き続きなかなか強いサポート。ただ、128円台では止まらずに深めの押しが入る可能性もある。

米経済指標の発表多く、波乱含みの展開も

ドル円日足

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