米国第4四半期GDP速報値の予想
(今回発表予想)1月26日8時30現在
(日本時間2023年1月26日22時半発表予定)
本日、米国第4四半期GDP速報値及び関連指標が発表されます。2022年は上半期がマイナス成長でしたが、下半期は堅調に推移しています。前回3Qも予想を上回りました。昨年10月に3Q速報値が公表され、当時のGDPは+2.6%、個人消費は+1.4%、PCEコアは+4.5%でしたが、確定値の段階では上記表の様にそれぞれが+3.2%、+2.3%、+4.7%と上方修正されました。表内の3Q予想値はその10月時点のものです。かなり上方修正されたことが解ります。但し、上図(2)を見ても、過去のトレンドラインである黒の矢印からはまだ下回っており、上昇のエネルギーには欠けているようです。
さて、今回4Q(前期比年率)はGDPが+2.6%、個人消費が+2.9%、PCEコアが+3.9%予想になっており、インフレ低下傾向で内容的には良くなってきています。できれば伸び率で個人消費>PCEコアでしょうが、インフレ低下への過渡期と見られているので、予想通りなら悪くない数値です。因みにアトランタ連銀GDPナウは1月20日現在で4Qは+3.5%予想になっており、やや高い数値となっています。前回10月時点ではアトランタ連銀GDPナウが+3.1%、10月時GDPが+2.6%でした。ご参考までに記しておきます。尚、アトランタ連銀のGDPナウは1月27日公表分から2023年1Qへ移行しますので、むしろこの数値を注目したいと思います。そして相場は予想通りならGDPかPCEコアのどちらに米債券が反応するのかを見たいと思います。現状ではFOMCでの利上げ幅に関連する後者と思われます。
下図はドル円の週足チャートです。2021年1月4日週底値からのサポートA(=121円90銭)と2021年9月20日週を底値としたサポートB(=124円10銭)で長期のドル高を支持しています。そして2022年4月11日週の高値とその後に下押しした5月23日週の底値を結んだサポートC(=126円30銭)があります。
一方、上値は昨年10月17日週高値からの抵抗線D(=133円20銭)があります。少し見難いですが、直近は11月21日週高値からの抵抗線E(=131円70銭)とそこから平行に下したF(=124円70銭)でドル安トレンドを形成しています。目先は2〜3週前に、127円20銭〜30銭でサポートされ、先週・今週で戻り高値トライをしてEに近づく動きとなりましたが、結局Eで止められ、EとFのトレンドライン内で推移しています。週足なので、明日のNY終値が注目されます。週初寄り値が129円39銭でしたので、明日はこの寄り値より上か下を確かめることになります。
今日のGDP速報値から始まり、来週はいよいよ2023年最初のFOMC、翌日にはECBも控えているので、EとFのトレンドラインに沿っていくのかが注目されます。
もし万一Dを上抜ければ、7月11日週高値のG(=139円40銭)方向が視野に入ります。
(1月26日10:35、1ドル=129円30銭)
オーダー/ポジション状況
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