豪州第4四半期消費者物価指数の予想
今回発表予想
1月24日12時現在
明朝はNZに続き、豪州の2022年4Q消費者物価指数が発表されます。前回3Qは前期比・前年比共に予想を上回りました。今回の4Q予想は前期比で+1.6%予想と伸び率としてはやや下がりますが、年率では+7.6%まで上昇します。
下図(1)を見ると、青の前期比は昨年1Qをピークに下がっていますが、下げ方が弱くまだ高止まり状態とみた方が良いと思います。オレンジ色の移動平均線が下向きになってきたので、これが継続するか否かとなります。
(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
赤はゼロで、今回予想値は黒線より右側
下図(2)を見ると、年率ベースでは2020年2Qを底にして、ほぼ3年間右肩上がりを継続しています。青の横線が中銀の11月時における2022年12月期のCPI予想で8.0%となっており、8月時予想の7.75%から上方修正しています。予想レンジ上限は8.1%ですので、仮に8%が出ても想定の範囲内と言えます。但し、CPIと政策金利との乖離が依然として大きく、このままでは米国以上に利上げ実施が必要な印象です。インフレ低下の端緒が出るまでは引き締めは継続されそうです。
(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較
中銀インフレ目標値は赤い線(2〜3%)
中銀の11月時2022年末見通し8.0%は青の横線
豪ドル米ドル相場は昨日のシカゴポジション370をご参照願います。
昨日の豪ドルは陽線引けとなり、直近では初めて0.7000の大台に乗せて終わりました。当面は豪ドル高トレンドラインの上限0.7070を金曜日に越えて終われるかになります。明日のCPIが年率で8%を越える結果になると豪ドル買いとなり、その際にこの抵抗線を越えるかを見たいと思います。
(1月24日15:00、1豪ドル=0.7041米ドル)
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