ニュージーランドの2022年第4・四半期消費者物価指数の予想(23/1/24)

日本時間2023年1月25日朝6時45分に発表予定です。

ニュージーランドの2022年第4・四半期消費者物価指数の予想(23/1/24)

NZの2022年第4・四半期消費者物価指数の予想

明日の早朝にNZの第4四半期消費者物価指数が発表されます。市場の予想は以下となっています。

今回発表予想

今回発表予想

1月24日12時現在

(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均

(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均

黒い線の右側は今回
赤は0%

(2)年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)

(2)年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)

上図は今回の予想値を加味

黒い線より右が今回予想値
赤い両線は中銀インフレ目標値


今回発表の2022年4Q・CPI予想は前期比+1.3%、前年比+7.1%と、前期比・前年比共に3Qよりはインフレがやや軟化する見通しになっています。但し、前回は予想を大きく上回り、インフレ高進でしたので、その高値からの前期比+1.3%でもまだ高いと思われ、前年比は前回とほとんど変わらない予想になっています。
下表はNZ中銀の4半期毎の見通しで、昨年11月に発表しました。内容は8月時と比べ、GDPは大幅にマイナス、CPIは高止まりの予想になっています。このままいけばスタグフレーションの様相です。政策金利のOCRは昨年最後の11月会合で0.75%の大幅利上げを実施し、4.25%としましたが、中銀予想では2023年末にOCRは5.5%となっており、更に1.25%程度引き上げとなっています。米国と比べてインフレ低下の度合いが遅く、利上げ止む無しの状況になっていますが、GDP予想を見る限り、非常に悩ましい利上げになりそうです。

尚、NZドル米ドルは相場シカゴポジション370をご参照願います。昨日のNZドルのレンジは0.6436〜0.6500ドルとなり、最初のサポートで止まり、堅調に推移しました。まだ高値付近で揉み合っていますが、予想よりも高いCPIになると、0.6533〜36辺りまでの上値余地がありそうです。一方で、先行きの経済見通しが悪いので、市場がどの様に受け止めるのかを見たいと思います。

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