豪ドル/円、上値抵抗を抜けきれない状態続く。中期トレンドは“強気”。
26日に発表されたオーストラリア7-9月期の消費者物価指数(CPI)は前期比+1.8%、前年比+7.3%といずれも市場予想より高い数値となりましたが為替相場には影響がありませんでした。しかし、26日の海外市場で加中銀が0.5%に利上げ幅を縮小(前回0.75%)したことから、FRBも景気に配慮して利下げ幅を縮小するのでは、との思惑が広がり長期金利が低下してドルは全面安の展開となっています。豪ドルは対米ドルで上昇、対円では堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は10/13につけた90.85を直近安値として下値を切り上げており、また、9/13につけた98.60を直近高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインからも上抜けた位置をキープしており、上値トライの流れが継続中です。しかし一方で、今年1月につけた80.37と8月につけた90.52の直近安値を結ぶサポートラインからは下抜けた位置で推移しており、下値リスクを残した状態です。この日足の上値抵抗ポイントは95.20-30にありますが、これを上抜けて終えれば下値リスクが後退して上値余地がさらに拡がり易くなります。この場合でも96〜98円ゾーンに強い上値抵抗が散在しており、98円台はまだ大きな壁となりそうです。日足の上値抵抗は94.90-00,95.20-30,95.70-80に、下値抵抗は93.90-00,93.40-50,93.00-10にあります。93円を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。21日、120日、200日移動平均線は93.48,93.85,91.36に位置しており、短期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は、寄付き安値の陽線引けとなりましたが、週足の上値抵抗を上抜けきれずに終えており、下値リスクを残した状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗が95.30-40にありますが、これを上抜けて越週すれば下値リスクが後退して、上値余地がさらに拡がり易くなります。週足の上値抵抗は95.30-40,96.50-60に、下値抵抗は94.00-10,93.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は93.41と88.11に位置しており、これらを上抜けていますが、週足の形状が安定しておらず、下値リスクを残した状態です。
10/27現在、31週移動平均線は93.41にありこの上で推移しているが下値リスクを残した状態。62週線は88.11にあり中期トレンドをサポートしている。
オーダー/ポジション状況
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