米国第3四半期GDP速報値の予想(22/10/27)

本日、ECBの金融政策発表の15分後に、注目の米国第3四半期GDP速報値及び関連指標が発表されます。

米国第3四半期GDP速報値の予想(22/10/27)

米国第3四半期GDP速報値の予想

米国第3四半期GDP速報値の予想

日本時間2022年10月27日21時半発表予定
(今回発表予想)10月27日8時30現在

米国第3四半期GDP速報値の予想 2枚目の画像

本日、ECBの金融政策発表の15分後に、注目の米国第3四半期GDP速報値及び関連指標が発表されます。
米国の年前半は2期連続のマイナス成長となりリセッション懸念がでていましたが、今回はプラスの予想になっています。上図(1)を見ると、オレンジ色の移動平均線(3期)は2021年1Qを高値に1年半も下降を続けており、今回予想通りの2.4%が出ても僅か+0.7%の伸びに留まります。(2)はGDP実数値で表していますが、コロナ前高値の赤い線よりは上回ってきていますが、黒のトレンドラインよりはまだ下回っています。

ドル円相場は、前回7月の2Q・GDP発表前に135円70銭付近で推移していましたが、発表後はドル売りとなり、134円20銭の底値を付けて134円27銭で引けました。この時点ではGDPのマイナスを嫌気し、PCEコアの上昇を材料視しませんでした。10年債金利も7月27日の2.75%付近から2.68%絡みまで緩みました。
今回のGDP予想は+2.4%ですので、もしこの辺りの数値が出た場合には金利への影響としてはPCEコアの数値に着目する形になりそうです。また個人消費の伸びが大きく下がっており、実質可処分所得の減少も懸念されます。先週金曜日以降、将来のFOMCで利上げ幅減少観測に、米10年債金利が軟化しており、高止まっているPCEコアと個人消費の伸び鈍化が、どのように金利に影響するかを見極める必要がありそうです。
尚、アトランタ連銀GDPナウは10月26日現在で3Q・GDPが+3.1%になり、10月19日現在の+2.9%から上方修正されています。GDP予想レンジの上限までは想定する必要がありそうです。

下図はドル円の週足チャートです。3月7日週底値からのサポートA(=139円20銭)があります。そこから平行に上げたB(=151円00銭)でドル高トレンドを維持しています。
先々週は9連続陽線で終わり、3月7日週から始まった9連続陽線(〇印)と綺麗に合致しました。前回は底値114円83銭⇒高値131円35銭で値幅は16円52銭、9連続開始起点のCを切れてから5円(底値126円36銭)のドル下落となり、そこから再度ドル高になりました。

今回の9連続は底値が132円56銭、高値が151円95銭でしたので、値幅19円39銭ありました。もしこれが行き過ぎの上ヒゲと見做した場合、先週のラインBが149円90銭にありましたので、これと比較すると値幅が17円34銭になります。ほぼ前回と同じ値幅になります。今回も既に前回同様にD(=148円00銭)のサポートを下抜いているので、まだドル下落リスクが高くなっています。当面は8月1日底値からのサポートE(=144円40銭)が目途になります。もしトレンドライン高値の149円90銭と比較すると調整幅は5円50銭で3月時の調整幅(5円)とほぼ同じになります。最高値151円95銭からの調整幅5円なら146円95銭ですので、既に下抜いています。今回はこのEで止まるのか、19円以上のドル高エネルギーをひっくり返す円高になるか来週のFOMCまで、どこまで底値を模索するか見たいと思います。

米国第3四半期GDP速報値の予想 3枚目の画像

(10月27日10:10、1ドル=146円09銭) 

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