ランド円レポート月曜版(22/9/26)

先週のランド円は安値が7.94レベル、高値が8.22レベルと、予想レンジよりも上下ともに広いレンジでの取引となりました。

ランド円レポート月曜版(22/9/26)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、安値7.94高値8.22レベル、日銀会合後ドル円乱高下で振れる
〇南ア中銀0.75%大幅利上げ実施、週間ドル安値つけるが、全般的なドル買いでかき消される
〇対ドル金価格が大幅低下、ランド売りを促す
〇対円は145円が介入ライン、今週はさらに上値が重い展開となるか
〇今週は7.85レベルをサポートに8.10レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「8円の大台を一度は試すと見て、7.96レベルをサポートに、9月上旬に押しが入った水準8.16レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.94レベル、高値が8.22レベルと、予想レンジよりも上下ともに広いレンジでの取引となりました。

先週のランドは木曜まではごく緩やかなランド高の動きとなっていましたが、木曜の日銀会合後の円安とその後の円買い介入による円高とに振らされ、4時間足チャートで見るとわかる通り、木曜東京後場にほとんどの週間レンジを見ることとなりました。この部分は純粋にドル円の乱高下による動きです。そして、それ以降週末までは全般的なドル高の動きが見られましたが、ドル円とドルランドとで対ランドでのドル高の動きが強かったため、安値をやや広げての週末クローズとなりました。

先週木曜は日銀だけでなく南ア中銀も金融政策会合を開き、予想では0.5%〜0.75%の利上げでしたが、他の主要国が大幅利上げを実施する中で南ア中銀も0.75%の利上げと大幅利上げに踏み切りました。ドルランドでは利上げ後にランド買い・ドル売りの動きとなり、週間のドル安値・ランド高値をつけましたが、その後の全般的なドル買いの動きにかき消されたという動きです。

またドル高の動きでは対ドルでの金価格も大きく下げる動きとなったことから金産出国として南アランドにも売りが入ったということになります。ちなみに南アの金産出量は中国、豪州、ロシア(以上トップ3)からだいぶ落ちて世界第7位の年間100トン程度、トップ3の3分の1程度の産出量となります。

今週は先週の米国、日本、南アと一連の金融政策イベントも終わり、ドルの方向性としては依然としてドル高となっているものの、ドル円に関しては145円が介入ラインとして意識されることから、ドルランドとしてはランド安地合いとなりやすくランド円ではさらに上値が重い週になるのではないかと見られます。ただ、四半期末の週で実需絡みで何か出てくる可能性も否定できませんので、介入と合わせて注意しておきたいところです。

テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版

ピンクのサポートラインを下抜けて以降、日銀会合後の円全面安の動きで上ヒゲでの上抜けはありましたが、その後の介入で下げたことから現状はこのラインが引き続き強いレジスタンスとして意識されます。ただ、水準的には前週に下抜けた8.10レベルの方が売りは出やすいと見られます。

また安値の目途は8月2日の安値7.84が意識されますので、今週はこの安値に重なる7.85レベルをサポートに、8.10レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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