米8月鉱工業生産指数の予想(22/9/15)

本日は8月小売売上高含め幾つかの指標の他に、8月の鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。

米8月鉱工業生産指数の予想(22/9/15)

米8月鉱工業生産指数の予想

(日本時間2022年9月15日22時15分発表予定)

本日は8月小売売上高含め幾つかの指標の他に、8月の鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。特にIP発表前には製造業の先行指標となるNYとフィラデルフィア各連銀の製造業景況指数(NY)が発表されます。ここ数ヶ月は非常に冴えない数値です。その結果IPも時間経過で追随する可能性が高まることになります。

前回7月のIPは予想を上回りましたが、2月〜6月を下方修正した上の結果ですので、内容的には予想通りの数値になっています。今回8月は前月比僅か+0.1%の伸びですので、あまり良くありません。下図を見ても、オレンジ色のNYは大きく下がり続け、移動平均線でも3ヶ月連続の水面下です(注:NYは今日発表され、予想中央値▼13.0を使用しています)。青のIPは2018年8月に104.2の高値(黒の横線)を付け、今年7月・8月はやや上抜いていますが力強さがありません。例えばデイリーSF連銀総裁などは「インフレを抑制するため、金融政策で景気を減速させる必要がある」と述べていますが、小売や製造業の悪化がどこまで許容できるのか注目されます。

米8月鉱工業生産指数の予想

(今回予想2022年9月15日9時00分現在)

鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数

鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数

(青の矢印が今回の発表値予想)

上図の〇印は2016年末からのIP右肩上がりの期間を示していますが、同じ直径を今回の右肩上がりに合わせています。そろそろIPの上昇余力が無くなってくる期間に入ってきています。これを覆すにはNYの反転・回復待ちになります。

下図はユーロドルの週足チャートです。昨日までの週足は上ヒゲ長い陰線になり、非常に形が悪くなっています。今週の寄り値が1.0070ですので、これ未満なら陰線引けになります。
2021年5月24日週の高値からの抵抗線A(=1.0840)があります。その後、今年2月7日週高値からの抵抗線B(=1.0200)により急激なユーロ安になっています。そして今週はその高値に当たり反落しています。図中には記載していませんが、Bから平行に下したラインは0.9680にあります。
一方、下値は今年1月末底値から各底値を結んだC(=0.9420)があります。この途中に0.9680のサポートが目安としてあります。
現状はこのBとCのレンジ内で、横サポートD(=0.9870)で止まっています。C方向へのトライはこれを抜けてからの確認が良いと思います。万一Bを上抜けた場合はE(=1.0340)に抵抗線が控えています。今日の指標から来週のFOMCまでにBかDのトライになると思います。

鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数 2枚目の画像

(2022年9月15日14:00 1ユーロ=0.9969ドル)

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