米8月ISM製造業景況指数
日本時間2022年9月1日23時発表
(今回発表予想)2022年9月1日9時現在予想
本日23時、米国8月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分)が発表されます。前回7月は予想を上回る結果となりましたが、下図を見ても未だ下落トレンドを食い止めることが出来ていません。今回予想も更に下がる51.9となっています。また予想レンジでは好悪判断基準の50未満も出てきました。既発の8月PMI製造業景況指数は51.3(7月は52.2)で、今日改定値が発表されますがPMIも一貫して下がっています。
過去のトレンドを見ると、ISMの方が振幅大きく、下降時(下図2015年時と2019年時の〇印)は概ねISM<PMIになっているので、過去のパターンからPMIを下回ることも予想されます。FRBはリセッションになっても目先の物価高を抑制する姿勢を変えていないので、今回数値が予想以下になった場合には10年債金利とNY株に与える影響を見たいと思います。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
(青の矢印は今回予想値、青の横線は2018年時高値61.3)
下図はドル円の週足チャートです。2021年1月初の底値からのドル高サポートがA(=119円00銭)にあり、ドル高トレンドを形成しています。今年3月7日週の底値からドル高に弾みが付き、サポートB(=140円50銭)と高値と結んだC(=144円25銭)でドル高ウェッジを作っていましたが、7月25日週に下抜けました。その後は再度サポートD(=134円70銭)に沿ってドルが切り上げています。しかしながら、まだB内を回復していないので、ここが当面の抵抗線になっています。完全なドル高トレンドへの回帰となっていません。
もう1つドル高トレンドで懸念されるのはRSIのEです。高値更新毎にRSIが下がっているので、このEを越えていくことが重要になります。日々はまだドル買い先行のスタンスが継続していますが、ロングは回転させた方が良さそうな動きです。
ここまで日米間のファンダメンタルズ格差から大きなドル高になりましたが、フローベースでは最近の米国ファンダメンタルズ悪化の流れが顕著になっています。来年まで続くと予想される利上げ(金利差拡大)との駆け引きになりそうです。その意味で9月のFOMCまでに、経済指標毎に受ける金利動向には目が離せないと思います。
(9月1日10:45、1ドル=139円63銭)
オーダー/ポジション状況
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