ユーロドル1.02近辺、FOMC前の下落分を取り戻し再びレンジ中央へ
28日の東京市場でユーロドルは堅調推移。朝方1.0201レベルで取引が始まったユーロドルは、日中は1.02はさみでもみ合いましたが、夕刻欧州勢参入後はややユーロ買いが強まり、上値を1.0234レベルまでやや伸ばしています。ただ、米長期金利が再び上昇の気配を見せているため、上値追いとはなっておらず、東京時間16:30現在はレベルで取引されています。
昨晩海外市場では、未明に結果公表となったFOMCが注目材料でしたが、結果は市場予想通りの0.75%の政策金利引き上げとなりました。公表直後はユーロドルは1.0130近辺であまり大きな動きとはなりませんでしたが、パウエル議長の記者会見で、「いずれ利上げのペースを落とすことになる」と述べたことや、次回以降の利上げ幅については「データ次第」として明言を避けたことなどが伝わると急反発。一時1.0221の高値をつけ、1.0201レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは今朝方の上昇で持ち合いレンジ下限付近から回復し、本日1.0194レベルを下降中の21日移動平均線に絡む動きです。FOMC前にタカ派傾向が強まることへの警戒からドル買いが強まっていたことから、その分を巻き戻し、元の1.02挟みのレベルにいったん戻した形となっています。結局今のところはレンジ相場継続となっており、この後海外時間にさらにドル売りが強まり、ユーロドルがレンジ上限の基準線(1.0283レベル)を試す動きとなるか注目されます。
序盤の欧州主要株価指数は、おおむね堅調推移。今晩この後は、21:30に米4〜6月期GDP速報値および新規失業保険申請件数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
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