オーストラリア 6月小売売上高の予想
明朝10時半に豪州6月小売売上高が発表されます。
6月小売売上高
前回5月は予想を大きく上回りました。下図を見ると、昨年12月に落ち込んだ数値が急拡大しています。コロナ以降今年1月までは、大方赤の上昇トレンド内で推移していましたが、先月は遂に過去の高値を結んだ黒のトレンドラインまで到達しました。2022年の伸び率は米国を上回っています。今回6月予想は+0.5%ですが、仮にこの数値なら昨年末比では半年で+7.5%の大きな伸びになります。GDPに対して、かなりの貢献となります。
尚、前月の内訳は衣料関係(前月比▼1.4%)を除きプラスとなり、伸びの大きい順から、百貨店(+5.1%)、外食(+1.8%)、その他(+1.5%)、食料(+0.6%)、家庭用品(+0.4%)の順となっています。
(7月27日8時30分現在)
小売売上高
2018年12月を100にしたもの(コロナ後の低い回復トレンドは赤い線、高い回復トレンドは黒い線で記載しています。今回予想は青矢印)
下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。昨日の週足チャートでは、豪ドル安トレンド下で、目先の抵抗線0.6980〜0.7000と0.7050の2つを試せるかとしましたが、日足チャートでも4月5日高値からの抵抗線A(=0.6980)に止められています。ここから平行に下したB(=0.6620)で豪ドル安トレンドラインを形成して、丁度上限までトライした形になっています。直近では7月14日底値からのサポートC(=0.6930)があり、ここ2日間は下ヒゲだけ抜けた形になっています。究極の収斂(AとCで50ピップス)になっているので、今日・明日には抜けの確認ができると思います。尚、Cは20ピップス程度上昇しますので、今日は0.6950になります。4月以降の流れからは下抜けリスクが大きく、もし切れれば、シカゴポジション344内で記した0.6840〜50、0.6810、0.6760〜70の順にサポート狙いとしましたが、現在のスポットは最初のサポートも下回っています。
今日発表の豪州第2四半期CPIは僅かとはいえ、前年比ベースで予想を下回る6.1%(予想6.2%)結果から、豪ドルは0.6950付近から30〜40ピップス売られています。今夜半のFOMCの結果や明日のこの小売売上高で確認することになります。尚、もしAを上抜けた場合は最初の抵抗線としてD(=0.7060)があります。
(2022年7月27日13:00、1豪ドル=0.6921米ドル)
オーダー/ポジション状況
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