日独金利差とユーロ円
ドル円だけでなく主要なクロス円すべてにおいて円の独歩安が進んでいますが、日米金利差拡大同様に主要国が緩和から引き締めへと金融政策を転換する中で、日銀だけが大規模緩和を継続するという内外金利差が円独歩安を招いています。
今回はドイツ国債と日本国債の10年債利回り差とユーロ円の動きを見てみます。ドイツ国債の利回りは上昇を続けていますが、日本国債は指値オペの実施もあって利回りは0.22〜0.25%程度で硬直しています。結果として日独金利差は拡大している構図です。
日独金利差の日足チャートをラインチャートで示し、ユーロ円をローソク足で示してあります。
こうして見るとほとんど同じような動きになっていますが、相関係数を見てみ5月中旬に一時的に低下した時期を除くと、ほとんど0.7以上(赤の水平線)で推移していますし、直近では0.9以上の状態が続き、日独金利差拡大がユーロ円上昇の要因と見ることができそうです。少なくとも9日のECB理事会まではこの状態が続くでしょう。
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