オーストラリア 4月失業率の予想
19日朝10時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(5月18日9時00分現在)
(1)就業者数
前回3月数値は予想を下回る数値になりました。今回4月分は前月よりもやや増加する数値で、雇用は順調に拡大しています。下図をみても昨年9月(豪州のロックダウン解除以降)からは右肩上がりを続けています。但し、Covid-19前の黒の上昇トレンドよりはまだ下回っています。予想通りに近い数値なら悪くはないと思います。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は4月予想、黒は過去のトレンドライン)
(2)失業率
3月の結果は4.0%と、予想よりは悪くなりましたが、下図をみても順調に改善傾向を辿っています。5月に公表された中銀見通しでは、2022年6月末に3.75%(下図赤い横線、2月時予想4%から上方修正)、同年末は2月と同じ3.75%予想ですので、その流れに沿った改善と思われます。仮に今回予想レンジ上限の結果になっても、5月以降少しずつの改善で、予想範囲内に収まる結果になりそうです。
下図は豪ドル・米ドルの週足チャートです。昨年3月高値からの抵抗線A(=0.7630)とそこから平行に下したB(=0.6850)で豪ドル安トレンドを形成しています。先週その下限をヒゲ(底値0.6829)だけ割りました。先週足の実体部分がC(=0.6940)とD(=0.7070)にあり、昨日の豪ドルは陽線で引けた為、0.70の心理的抵抗線を越えて終わりました。豪州中銀理事会の議事録要旨内のタカ派的内容に豪ドル買いが強まっています。
下図の今週足は昨日現在で、はらみ陽線になっています。このままC・D間で終われれば、先週の下ヒゲ抜けは騙しになる可能性もあります。残り3日でこの分岐点であるCを守るのか否かを確認したいと思います。もし今週末にDも越えることになれば、先週足を越える陽線になり、目先の豪ドルは戻り高を確認する動きに入り易くなります。そして4月上旬高値の急激な抵抗線E(=0.7095)がDの直ぐ上まで下がってきており、このラインは1週間で80ピップスも下がるので、来週は0.7015付近になり現状のスポットなら上抜けし易くなります。この場合は3手前トウバ線の高値0.7260〜70辺りまでの上値余地が広がります。因みに、過去6週間の豪ドル下落は半値戻しで0.7245となり、0.7260辺りと符合します。
尚、昨日はシカゴ締日であり、ここ2日間の豪ドル高でポジションがどの様になったかも注目されます。
(1豪ドル=0.7001米ドル、5月18日13時30分現在)
オーダー/ポジション状況
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