米4月鉱工業生産指数の予想
今日は4月小売売上高発表の45分後に、4月鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。予想は+0.5%で引き続き堅調に推移しています。下図を見ると、青のIPは右肩上がりになっています。しかしながら、昨日発表された先行指数であるNY連銀製造業景況指数(NY)は市場予想を大きく下回る▼11.6(予想15)になりました。オレンジ色のNYを見ても、青のIPと交差してから、一度も上回っていません。このまま行けば、時間経過でIPも下がっていく可能性が非常に高くなっています。特に2022年に入ってからの下げは急激なので、先行きの景況感は早いペースで悪化しているようです。
3月以降のドル全面高の地合いで、昨日のNYは材料視されませんでしたが、万一、小売がマイナスとなる悪化、更にIPが下がるようだと、警戒信号の点滅が始まるかもしれません。
(今回予想2022年5月17日9時00分現在)
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数
(青の矢印が今回の発表値予想)
前回3月はIP及びCU共に予想を大きく上回りました。上図の黒の横線は2018年時高値の104.2になっていますが、3月104.6、今回は予想値で105.1になり、2ヶ月連続で黒い線を越えています。まだ暫くこの余韻は残ると思いますが、オレンジのNYが大きく下がっているので、いずれIPも下降を辿る可能性が高くなっています。
下図はドル円の週足チャートです。
2021年初底値からのラインA(=115円20銭)とそこから平行に上げたB(=120円30銭)の緩やかなドル高トレンドを、3月中旬に上抜けました。そこからC (=132円10銭)とD(=135円90銭)でドル高急上昇のトレンドを形成していましたが、遂に先週下抜きました。そして、最初の窓E(=128円50銭)を先週ヒゲだけ埋めました。これ以下の窓は順に、F(=126円46銭)、G(=124円34銭)、H(=122円05銭)にあります。まだF〜H間にも幾つかの窓ありますが、取り敢えず2円刻みの窓を記しました。
スロープフォーメーションは上下を抜けると最大で起点までの調整をすることが多々ありますが、今回は下抜けですので、万一の場合、最大でCとDの起点である114円96銭になります。@1つずつ窓を埋めてドル高調整するのか、A取り敢えずI(=131円35銭)のダブルトップを3回目で上抜け、C内にドルが回帰するのかを見る必要があります。Aなら再びDに向けた動きに戻されます。暫くはEと先週底値の127円52銭が下値目途、上値はIの131円25銭〜35銭でのレンジ取引になりそうです。
(2022年5月17日14:00 1ドル=129円45銭)
オーダー/ポジション状況
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