米4月小売売上高の予想
本日4月小売売上高が発表されます。第2四半期GDPには重要な数値となります。前回3月はほぼ予想通りの結果になりました。相場は予想通りとはいえ米経済の堅調な伸びに、10年債利回りが上昇し、ドルは発表前の125円25銭付近から126円まで買われ125円88銭で引けています。
今回は第2四半期最初の数値になりますが、引き続き堅調な伸びが予想されています。但し、除く自動車では+0.4%に留まっているので、自動車の牽引が大きいことになります。
さて、昨年の第4四半期からの前期比伸び率は、2021年4Q:+2.3%、2022年1Q:+4.1%で、特に1Qの消費がかなり伸びたにも関わらず、GDPはマイナスでした。もし今回4月が予想通りの結果になると、2Qが1Qと同じ+4.1%となるためには、残り2ヶ月で毎月+2%以上の結果が求められます。下図を見る限り消費は堅調な伸びを示していますが、やや財政支援後の急激な伸びからは収まってきているようです。
また、今日の結果を含め、アトランタ連銀GDPナウが改定されますので、この数値もウォッチしたいと思います。
(今回予想2022年5月17日9時00分現在)
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
下図はユーロドルの月足チャートです。2011年5月高値からの抵抗線A(=1.2010)に沿ってユーロが下落を続けています。現状は2017年1月底値1.0341と今回の再度の底値トライを結ぶ線Bでディセンディング・トライアングルを形成しています。このパターンは下抜けする割合多く、その意味でユーロはまだまだ下値リスクが高いままです。先週の底値は2回目トライなので、一度戻りをやる可能性もあります。その場合は2021年6月高値からのC(=1.1270)と2017年底値から下抜けたD(=1.0840)が当面の抵抗線になっています。日足では1.05の抵抗線が控えているので、ユーロが戻り高の調整入りになるには、まずここを上抜く必要があります。
一方で、もしDを切ったら2000年〜2001年の0.8220〜0.8350付近までの下値を想定する場面になりそうです。
昨日はNY連銀製造業景況指数が予想外のマイナスになりましたが、ドル高の地合いにほとんど無視されました。今日の小売売上高のサプライズは、「除く自動車」で予想レンジ下限方向のマイナスになったら要注意になりそうです。
(2022年5月17日11:00、1ユーロ=1.0450ドル)
オーダー/ポジション状況
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