A$シカゴポジション(2022年2月1日現在)

シカゴはロング3,700枚増、ショート300枚増で、差し引き3,400枚のネット豪ドルショート減になりました。

A$シカゴポジション(2022年2月1日現在)

シカゴポジション(CME)320

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年02月01日現在の数値)

主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年02月01日現在の数値)

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

シカゴは上記4通貨ではNZドル・ユーロが米ドル買い、豪ドル・円が米ドル売りになりました。まず、豪ドルは締日前に0.6967の底値まで売られましたが、締日には0.71台を回復しています。押し目で豪ドル買いした形になっています。2021年6月から豪ドルショートで攻めていますが、未だ締日で0.71割れは示現していません。現在のスポットも0.71を割れていますが、明日の締日にどうなるかウォッチしたいと思います。但し、ポジションは豪ドルロングを積み増しているので、両建てになっています。シカゴが一段安を見て行けば豪ドル安を加速させますので、暫くはNZドルのポジション推移を見て、オセアニア通貨の括りで対応したいと思います。そのNZドルはややNZドルショートを積み上げてきました。

両サイドポジションを膨らませているので、相場の流れを加速させます。総枚数でも久しぶりに5万枚越えとなりました。2019年以前は最大で7万枚越えもありましたが、ここ2年間では5万8000枚が最大で、しかもキープ期間が3週間しかなく、1〜2週で片サイドのポジションを動かしています。今回の例で行くと、NZドル安の流れですので、まずロングを減らして、ネットショートを膨らませ、その後の数週間で手仕舞いするパターンです。2020年3月に0.5470までNZドルが急落した時にネットショート2万枚まで膨らませ、その後1〜2ヶ月で手仕舞いしています。オセアニア通貨の括りでいけば、豪ドルも連れ安になる可能性があるので、ポジション手仕舞いは1〜2ヶ月先を見越して底値模索の流れになりそうです。

ドル円はややポジション調整してきました。しかしながら、先週のECBと雇用統計で円全面安になったので、明日の締日ではまだショートをキープしていると思います。逆に増やしていれば前回高値の116円40銭越えの相場観になりそうです。一段と手仕舞いしてくればドル高相場が小休止となりそうです。ドルロング期間が長いのだけが懸念材料です。ユーロは2月1日以前1.1121までの底値を見て、シカゴは驚いたと思いますが、ポジションを手仕舞いせずに我慢して乗り切りました。先々のユーロ高相場観に向けてポジションを積み上げていく可能性が高くなっています。もし明日の締日で5万枚を越えていれば、目安となる10万枚に向けた動きに入ってくると思います。もしシカゴがユーロ高の相場観を維持すると、円全面安なのか、ドル全面安なのかを見極める相場になります。現状では前者の可能性が高いですが、後者の場合は一気にドル円のポジション減、更に円ロングへと切り替えてきますので、要注意です。

シカゴはロング3,700枚増、ショート300枚増で、差し引き3,400枚のネット豪ドルショート減になりました。これで3週連続になりました。但し、前述しましたが、利益確定ではなく、両建てにしています。一段安を見て行けばロングの損切りもあり得ます。チャートを見ると、レンジ幅広い黒のトレンドライン0.7060〜0.7600内の下限近くまできました。現在のスポット0.7080付近がほぼ下限近くになります。また上記レンジ内にあるもう1本の黒の抵抗線は0.7230付近にあります。明日の締日でそこまでの上値は無さそうです。
実際の相場は、0.7160のサポートを切ってから、そのラインが抵抗線になっています。短期的には0.6910〜0.7140の豪ドル安トレンドラインを形成しています。このレンジ間に心理的サポートの0.7000があり、切っても滞空時間が短くなっています。この下は0.6970〜80、0.6940.0.6910の順にサポートがあります。上値は0.7150越えていけば下値リスクがかなり減じられますが、まずはシカゴ締日の0.7100を含め、0.7140の2つの抵抗線を見ておきたいと思います。(1豪ドル=0.7089米ドル、2月7日14:10)

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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