NZ/円、“NZ弱気”の流れ。78円台を回復すればトレンドに変化。
2/2に発表されたNZ第4四半期失業率は3.2%(市場予想3.3%)、就業者数は+0.1%(市場予想+0.3%)でした。為替相場は就業者数の減少に反応して売りがやや優勢となりましたが、3日のECB理事会でラガルド総裁が足元のインフレ懸念の高まりに言及し、ややタカ派的な姿勢を示したことや、米株式市場が下落してドル売りが優勢となる中、NZドルは対米ドルで上昇、対円でも欧米金融政策格差よる円の独歩安の流れを受けて、今週の高値圏で推移しています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を直近安値として下値を切り上げていますが、トレンドの弱さに変わりありません。77.50超えで終えれば日足の形状が改善して下値リスクが若干後退しますが、78円台にしっかり乗せて終えない限り、“NZ強気”に変化しません。また、75円台を割り込んで終えた場合は下値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は76.70-80,77.10-20,77.90-00に、下値抵抗は76.00-10,75.60-70,75.30-40にあります。21日、120日、200日移動平均線は77.06,78.27,78.08で収束しており、これらを下抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
一方週足は、4手連続陰線引けとなり、上値を切り下げています。また直近の陰線が昨年8月付けた74.57と昨年12月に付けた76.03を結ぶ短期的なポートラインから下抜けた位置で越週しており、この週足の上値抵抗は76.60-70にあります。今週は下値を攻めきれずに反発に転じていますが、この週足の上値抵抗が76.80超えで越週しない限り、下値リスクがより高い応対です。また、これを上抜けた場合でも78円台で越週するまでは下値リスクを残します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、76.60-70,77.90-00に、下値抵抗は、76.20-30,75.60-70にあります。31週、62週移動平均線は77.86と77.29に位置しており、両者を下抜けて推移しており、中期トレンドも“NZ弱気”の流れにあります。
2/3現在、31週、62週移動平均線は77.86と77.29にあり中期トレンドは“NZ弱気”の流れにある。
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