オーストラリアドル週報(2022年2月第1週)

豪ドルは対米ドル、対円で上値トライの動きが強まっています。

オーストラリアドル週報(2022年2月第1週)

豪ドル/円、“豪ドル弱気”変わらず。上値余地が限られる可能性。

2/1に発表された豪12月の小売売上高は前月比▼4.4%(市場予想:▼2.0%)と、2020年4月以来の大幅な減少となり、市場予想も下回りましたが、コロナ禍前の水準を超えた状態を保っており、前月の大幅な上昇の反動とみられています。また、同日に開催された豪金融政策決定会合では政策金利を現行の0.1%に据え置くことが決定されました。声明文では「目標のバンドに入ると結論付けるのは早すぎる」「債券購入プログラムの購入の終了は利上げを意味するものではない」「インフレが持続的に2〜3%レンジに収まるまでは利上げしない」と従来からの姿勢に変化はありませんでした。また、3日にはイギリスが利上げを決定、ECB理事会でもラガルドECB総裁が足元のインフレリスクに言及したことを受けて、欧州通貨を中心に買いが強まる中で金融政策の格差による円の独歩安となり、豪ドルは対米ドル、対円で上値トライの動きが強まっています。

チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として反発に転じていますが、短期トレンドの変化が認められず、“豪ドル弱気”の流れには変化が認められません。また、80円台に中期的な下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は、82.00-10,82.40-50に、下値抵抗は81.60-70,81.10-20,80.90-00にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.15,82.13,82.49に位置しており、これらを全て下抜けた位置で推移しており“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。短期トレンドは82.50超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクがやや後退します。

一方週足は、4週連続小陰線で終え上値を切り下げています。80円台の下値抵抗には一旦跳ね返されており、今週は反発余地を探る動きが先行していますが、82円台の抵抗を上抜け切れておらず、下値リスクがより高い状態に変わりありません。82.50超えで終えれば短期トレンドが変化しますが、この場合でも84円超えで越週するまでは上値余地も拡がり難いでしょう。また、80円を割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが点灯して78円方向への一段の下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は82.00-10,82.50-60に、下値抵抗は80.40-50,80.00±10銭にあります。31週、62週移動平均線は81.78と82.10に位置しており、これらを上抜けきれておらず下値リスクを残した状態です。

豪ドル/円、“豪ドル弱気”変わらず。上値余地が限られる可能性。

2/3現在、31週、62週移動平均線は81.78と82.10にありこれらを上抜けておらず、下値リスクを残した状態にある。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る