シカゴポジション(CME)319
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年01月25日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは上記4通貨ではNZドル以外は米ドル売りになりました。豪ドルはややショートポジションを縮小し、利益確定の動きになっています。相場は先週のFOMC以降は米金利高の影響を受けドル全面高になっているので、明日の締日で4通貨のポジションがどうなっているのか注目されます。特に豪ドルとユーロがポイントです。
その豪ドルですが、先週の締日も0.7100のサポートを守って終わっています。しかしながらFOMC後の27日の終値からは強いサポートだった0.7100を切っているので、明日の締日でもしショートを減らしていれば、長い期間豪ドルショートだったポジションを一度利確する動きに入る可能性が高くなっています。但し、実際の相場はザラ場で一度0.70割れにもなっているので、豪ドル一段安の動きです。
一方、NZドルはショート積み増して、目安となる1万枚を越えてきました。NZドルも一段安となり、12月中旬からのショート積み上げでやっとコストにのってきました。NZドルは、シカゴがポジション作ってからまだ1ヶ月半しか経過していないので、暫くこのままショートをキープすると思います。オセアニア通貨の括りでは、両通貨ともに米ドルロングになっているので、豪ドルもこれ以上ポジション調整の豪ドル買い戻しよりは、ポジションキープになると思います。
ドル円はポジション調整してきました。しかしながら、FOMC後の金利高・ドル高で持ち直しています。ポジション内容は円買いを7,800枚増、円売りを4,700減の内容ですので、先週締日前の円高局面でヘッジしたことになります。もしドル高の相場観をキープし、一段のドル高を見ているようだと、この円ロングを損切りし手仕舞いしてくると思います。いずれにせよFOMCで救われた形になっているので、明日の締日のポジション内容が重要になりそうです。ユーロはまだまだひっくりかえせるポジションですが、相場が1.14台付けてからのユーロ買いになっているので、どこまで買い下がりできるか注目しています。先週の25日締日はまだ1.13絡みで推移しており、FOMC後に1.11台突入ですので、明日の締日ポジションは重要になります。一度損切りしてもう一度やり直しの可能性もあります。
先週のシカゴは、ロング4,300枚増、ショート6,700枚増で、ネット2,400枚のショートポジション増になりました。両サイドでポジション積み上げてきました。これで目安となる10,000枚を達成したので、暫くは1万枚をベースに上下し、次の相場観が見えてくると、14,000枚、あるいは17,000辺りへの積み増しが見えてきます。総枚数では42,000枚越えており、次の目途は50,000枚ですので、相場観次第ではいつでも積み上げが可能です。チャートを見ると、赤のNZドル安トレンドライン0.6750〜0.7100の下限を切ってきました。既に先週の締日で切れ、現在のスポットは更にNZドル安ですので、シカゴも安心してショートキープになると思います。これまで1ヶ月半に亘り、苦しんできたショートですので、場合により一部手仕舞いの可能性もあり得ます。尚、今週から黒のNZドル安トレンドライン0.6500〜0.6750を引いています。
さて実際の相場は、昨年末で止められていた0.6700のサポートを切れてから大きく下がりました。次のサポートは底値を結んだ0.6650〜60辺りが目途としましたが、これも切りました。このサポートは現在0.6630辺りで抵抗線になっています。当面の上値はここを見ておきます。一方、下値は0.6510、0.6480、0.6420にサポートあり、最後が強くなっています。(1NZドル=0.6561米ドル、1月31日13:55)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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