N$シカゴポジション(2021年12月6日現在)

先週のシカゴは、ロング2,600枚増、ショートも5,900枚増で、ネットロングは差し引き3,300枚の10,650枚になりました。

N$シカゴポジション(2021年12月6日現在)

シカゴポジション(CME)311

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション

主要通貨ポジション

(単位:枚)(2021年11月30日現在の数値)


ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週のシカゴは、4通貨の内、円を除き米ドル買いになりました。
豪ドルは米ドル買いとなり、7週間ぶりに豪ドルショートを積み上げてきました。締日でも相場は豪ドル一段安となり、直近の最大ショートが9万枚弱、最大の総枚数が17万8000枚でしたので、まだネットで残り10,000〜15,000枚程度までは積み上げ可能性です。豪ドル先安観を維持してきました。一方で、NZドルはさすがにNZドルロングを縮小してきましたが、まだ1万枚をキープしており、NZドル先高観を維持しています。両サイドのポジションを膨らませているので、もし先高観を維持しているなら、押し目でNZドルショートを利確してくる可能性はあります。オセアニア通貨の括りで言えば、もし一段安なら、NZドルのポジションは損切りで大きく動く可能性あります。両通貨の相場が同じ方向ので、この先は豪ドルの利益確定かNZドルの損切り確定になります。そろそろその限界点にきているかと思います。

ドル円は18,000枚以上ドルロングを手仕舞いしてきました。来週からの2〜3週で、5万枚以下になるか、再度10万枚越えになるかを注目します。ドルロングの期間が長いので前者の可能性が高いですが、まだ最後の1勝負はあり得ます。ロングのコストは良いので、もし112円未満になった時のポジション推移になります。ユーロはドルロングを増やしてきましたが、目安の5万枚越えていないので、相場観はまだスクエアで変わらずとなります。

先週のシカゴは、ロング2,600枚増、ショートも5,900枚増で、ネットロングは差し引き3,300枚の10,650枚になりました。総枚数を増やしているので、押し目で買い、リスクヘッジのドル売りをしています。この先もNZドルが下落した場合、この米ドルロングを先に手仕舞いする可能性があります。そのためには豪ドルも対米ドルで反発するとの相場観が必要になります。もしNZドル一段安の相場観になるなら、NZドル損切りになります。現在のスポットは完全に持ち値以下になっていますので、損切りも念頭に置いておきます。チャートを見ると、赤のNZドル安トレンドライン0.6780〜0.7130の下限まできました。先週加えた黒のサポートは完全下抜きました。0.6930辺りで抵抗線になっています。明日の締日でもこれ以上回復するのが厳しい状況です。

さて実際の相場は、8月中旬のダブルボトムにあたる0.6800付近で何度も止められていましたが、金曜日には下抜けて終わりました。NZドルは一段安狙いに入っています。明日の締日を前にシカゴが損切りした可能性もあります。先週、切れた場合の下値目途は0.6710としましたが、金曜日は0.6740絡みで終わっています。目先はこの0.6740、0.6710サポートを見ます。上値はダブルボトムだった0.6800〜10の抵抗線を越えて終わることがNZドルの一段高回復には必要となります。(1NZドル=0.6755米ドル、12月6日14:20)

シカゴポジション(CME)311

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

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