豪ドル/円、短期は弱気。中期トレンドも下値リスクが点灯中。
12/1に発表された豪7-9月期のGDPは▼1.9%(市場予想▼2.5%)、前年同期比では+3.9%(同3.0%)と5四半期ぶりのマイナスとなりましたが市場予想ほど悪化しませんでした。為替市場はこれを受けて、対米ドル、対円で上昇に転じましたが、南アで発見された変異型のコロナウィルス「オミクロン株」の感染がアメリカでも確認されたことから、景気先行きへの懸念が拡がり、株式市場で株価が急落、為替市場でもリスク回避のドル買い、円買いの動きが強まり、豪ドルは対米ドル、対円で反落し3日現在も安値圏で推移しています。
チャートを見ると、日足は11/1に付けた86.06を戻り高値として上値を急角度で切り下げる流れを変えていません。また、83円割れから新たな下落トレンドに入っており、短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。80.00近辺には中期的な下値抵抗が控えており、簡単には下抜けないところですが、80円を割り込み、79.70以下で終えた場合は78.00前後にある長期的な下値抵抗までもう一段下落余地が拡がる可能性が高くなります。日足の上値抵抗は80.40-50,80.70-80,81.40-50に、下値抵抗は79.90-00、79.30-40,78.90-00にあります。21日移動平均線は82.71に位置しており、短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。また、120日、200日線も82.02と82.88に位置しており、これらが上値を抑え込んだ状態にあり、中期トレンドも変化し始めています。短期トレンドは 82.40超えで終えない限り大きく変化しません。
一方直近の週足は値幅のやや大きい陰線引けとなり、この足が82円を割り込んで、新たな下落リスクが生じています。80.00近辺には中期的な横サポートがありますが、これを割り込んで越週した場合は78円方向への新たな下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は81.10-20,82.40-50に、下値抵抗は79.60-70,78.80-90,78.00-10にあります。31週移動平均線は82.48に、62週線も81.16に位置しており、両者を下抜けて中期トレンドは“豪ドル弱気”に変化し始めていますが、80円台を維持して越週した場合は、反発に転ずる可能性を残します。
12/2現在、31週移動平均線は82.48に、62週線は81.16にあり両者を下抜けて、中期トレンドは下値リスクが点灯中。
オーダー/ポジション状況
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