NY休場もあり材料難、基本は小動き(11/25夕)

25日の東京市場はほぼ横這い推移。NY休場も影響してか動意は乏しく、115.30円台を中心とした15ポイント程度のレンジ取引だった。

NY休場もあり材料難、基本は小動き(11/25夕)

NY休場もあり材料難、基本は小動き

〇本日のドル円、NY休場で動意乏しく115.30台中心の15ポイント程度のレンジ取引
〇ドイツの7-9月GDP統計確報値や10/29分のECB議事録要旨が公開される欧州ファクターに注意
〇114円台にテクニカルポイント多く、調整などで下押しが入っても大崩れすることは予想しにくい
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは114.90-115.70
〇昨日高値115.52が最初の抵抗、上抜ければ軽い青天井で明確な上値メドは117円台

<< 東京市場の動き >>

25日の東京市場はほぼ横這い推移。NY休場も影響してか動意は乏しく、115.30円台を中心とした15ポイント程度のレンジ取引だった。

ドル/円は115.40円で寄り付いたものの、当初から売買は手控えムード。NY休場もあり、全体的に動意は限られている。105.30-45円といったわずか15ポイント程度の動きをたどるなか、16時現在では115.40円前後で推移し、欧米市場を迎えていた。
なお、前日の流れを継ぎNZドルなどオセアニア通貨が冴えないものの、下値は堅く下げ渋り。安値圏での推移ながら、前日安値を更新することは出来ていない。

一方、材料的に注視されていたものは、「OPEC情勢と原油相場」と「新型コロナ」について。
前者は、前日に日米印などが協調し戦略石油備蓄の放出に動いた石油市況が引き続き話題に。まずはロイターが「中国、米国からの要請に従うかどうかについて明言を避けた」と報じるなか、米紙WSJは「サウジやロシアが増産を一時停止する動きを検討している一方、UAEなどは一時停止の必要があるとは考えていない」と指摘。産油国のOPECプラス加盟国でも意見が二分されていることを明らかにしている。引き続き続報など関連情報には要注意。

対して後者は、感染者再拡大が目に付くイタリアやフランス、スロバキアといった一部の欧州諸国が「ワクチン未接種者への規制を厳格化」や「ロックダウン」などの制限措置を発表。クリスマスや年末年始まであと1ヵ月程度となるなか、厳しい対応に迫られている先も少なくないようだ。また、アジアでは韓国の新規感染者が過去最高を再び更新、現在落ち着いている日本も先行きの油断は禁物かもしれない。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は昨日欧米時間に、次の抵抗と目された115円半ばに到達。ドル高基調にいまだ変化はみられない。先週来の相場は、一本のドル高進行ではなく、目先高値をつけたのち1円程度の調整を経て再上昇するという展開をたどっていることで、ポジション的にはロングが溜まりにくいようだ。今回の局面についても、調整の動きで下がったところは絶好の買い場になる気もしている。
日米欧英など各国の金融政策が引き続き注目されるものの、本日はNYが休場になることもあり、注目の米経済指標発表などもなく、やや手掛かり材料難か。ただ、依然として新型コロナの状況と原油供給問題などを警戒しつつも、ドイツの7-9月GDP統計確報値や10月29日分のECB議事録要旨が公開される欧州ファクターには要注意か。場合によっては、ユーロが本日相場動意の中核となる可能性もありそうだ。

テクニカルに見た場合、ドル/円は一本調子のドル高ではなく階段状の動き、一歩一歩踏みしめる格好で115円台へと到達している。したがって、上値が重いことは周知ながら下値もかなり堅そう。114円台にテクニカルポイントが多いこともあり、調整などで下押しが入っても大崩れすることは予想しにくいようだ。なお、本日に限れば基本的に115円台を中心とした次の方向性を探る展開か。

材料的に見た場合、中長期的には米英に続き豪州も「北京五輪への政府高官派遣見送り」が取り沙汰されている「中国情勢」、産油国と消費国の深い溝が明らかになった「原油供給問題」、「新型コロナ問題」、「日米欧英などの金融政策」−−などに注目。
一方、本日はNYがサンクスギビングデーで休場となることもあり、米経済指標の発表はとくに予定されていない。また通貨当局者らの講演なども観測されず、決定事項とも言える材料は極めて乏しい。したがって、基本はレンジ見込みだが、「薄商い=荒れ相場」にも一応要注意。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは114.90-115.70円。昨日高値115.52円が最初の抵抗。上抜けると、軽い青天井で明確な上値メドは117円台に。
対するドル安・円高方向は、これまでの抵抗だった115.20円前後の攻防にまずは注目。ただ割り込んでも底堅そうで、短期的には114円半ば程度の下押しが精々か。

NY休場もあり材料難、基本は小動き

ドル円日足

注:ポイント要約は編集部

オーダー/ポジション状況

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