3. ニュージーランドドル週報(2021年9月第4週)

ニュージーランドドル週報(2021年9月第4週)

NZドルは対米ドル、対円で上昇に転じています。

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ニュージーランドドル週報(2021年9月第4週)

NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期も“強気”だが下値リスクを残した状態。

今週は中国大手不動産会社のデフォルト懸念でリスクオンの動きが強まり、NZドルは対米ドル、対円で売り先行のスタートとなりましたが、デフォルト懸念がやや後退したことや、FOMCで、テーパリング開始時期が早ければ11月にも開始される可能性が高まったこと、22年半ばまでに終了するのが適当とのパウエルFRB議長の発言やFRBメンバーによる22年の利上げ予測を受けて、米10年債利回りが1.43％へ急騰する中、ドル買いが優勢となり、リスク回避の動きが後退して、NZドルは対米ドル、対円で上昇に転じています。

チャートを見ると、日足は9/22に付けた76.34を直近安値として急角度で下値を切り上げています。また、直近の大陽線（9/23）が9/14に付けた78.62を直近高値とする短期的なレジスタンスラインを上抜けた位置で終えており、短期トレンドが変化し始めています。78.50超えで終えるまでは下値リスクにも注意が必要ですが、日足の形状が安定しており、76.80以下で終えない限り、下値余地も拡がり難いでしょう。日足の上値抵抗は78.10-20，78.40-50，79.00-10に、下値抵抗は77.50-60，76.90-00，76.40-50にあります。全て下抜けて終えた場合は再び下値リスクが高くなります。21日、120日、200日移動平均線は77.65，77.70，77.01に位置しており、全てを上抜けた状態を保っており、短期トレンドは“NZ強気”を維持しています。

一方直近の週足は2週連続陰線引けとなり、上値を切り下げていますが、調整的な押しの範囲内に留まった状態です。また、今週は76円台の下値抵抗を守り切って反発に転じており、このまま78.00超えを維持して越週した場合は、“タクリ足の陽線”引けとなり、下値トライに失敗した形となるため、来週も上値トライの動きが継続すると見られます。78.40-50に日足、週足ベースで見た強い上値抵抗がありますが、これを上抜けて終えれば下値リスクがやや後退して一段の上昇に繋がり易くなります。但し、この場合でも80.10-20に週足の横レジスタンスがあり、80円が当面の壁となる可能性も高い状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は78.40-50，79.10-20に、下値抵抗は、77.30-40，76.80-90，76.50-60にあります。76円割れで越週した場合は再び下落リスクが高くなります。31週、62週移動平均線は77.69と74.89に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。

NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期も“強気”だが下値リスクを残した状態。

9/23現在、31週移動平均線は77.69に、62週線は74.89にあり中期トレンドは“NZやや強気”の流れにある。

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