米7月PCEとコアPCEの予想(21/8/27)

2021年8月27日21時30分に発表予定です。

米7月PCEとコアPCEの予想(21/8/27)

米7月PCEとコアPCEの予想

本日(27日)、米国の7月PCEとコアPCEが発表されます。FRBのインフレ指標として1つの目安となっています。尚、同時刻に個人消費支出も公表されます。予想レンジ幅が大きいので、サプライズの場合は要注意になります。7月予想は以下となっています。

米7月PCEとコアPCEの予想

(2021年8月27日11時現在予想)

米国PCE(青)とコアPCE(オレンジ)前年比ベース推移

米国PCE(青)とコアPCE(オレンジ)前年比ベース推移

(黒より右が今回の予想値、赤はFRBのインフレ目標値、緑が6月FOMC会合時の予想値です。)


前回6月PCEコアは予想を下回る3.5%でした。今回7月は前月をやや上回る+3.6%予想になっています。上図を見ても、6月FOMC時に予想した2021年末PCEコア3%予想を大きく上回っています。
今回は第2四半期最初の数値でもあり、FRBがインフレ一時的と見做している年後半の数値の一部となります。まだ7月ですから前期からの余韻を残しているとは思いますが、あまりに高い数値で始まると、9月のFOMC時に見直しがされる経済見通しやドットプロットにも影響がでる可能性あります。
また、今日の市場の注目は上記数値発表から1時間半後に予定されているジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演になり、数値自体はあまり材料視されないと思いますが、サプライズ数値には気を付けたいと思います。

下図はドル円の日足チャートです。年初のドル底値からのサポートラインA(=112円50)は既に下抜けており、リスクはドル安の流れになっています。現在は7月初高値の抵抗線B(=110円55銭)と4月下旬底値からのサポートC(=109円00銭)で3角保合いを形成しています。短期的には8月5日底値109円40銭からのサポートD(=109円50銭)に支えられてドルが上げています。またBとC内には横抵抗線のE(110円30銭)があります。今日の指標やジャクソンホールでの内容次第でDとEの狭いレンジ、あるいはBとC内で推移するのかを、注目したいと思います。万一、ジャクソンホールでサプライズが出た場合は、BかC抜けの可能性もあり得ます。

米国PCE(青)とコアPCE(オレンジ)前年比ベース推移 2枚目の画像

(8月27日13:40 1ドル=109円93銭)

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