3. ユーロ圏・米国の8月PMI景況指数速報値の予想(21/8/23)

ユーロ圏・米国の8月PMI景況指数速報値の予想(21/8/23)

日本時間2021年8月23日月曜日16時15分から順次発表予定です。

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ユーロ圏・米国の8月PMI景況指数速報値の予想(21/8/23)

ユーロ圏・米国の8月PMI景況指数速報値の予想

本日、ユーロ圏及び米国の8月PMI指数速報値が発表されます。前回7月は欧州圏が製造業・サービス業共に予想をやや少し上回り、米国は製造業が上回り、サービス業が大幅に下回りました。今回8月予想は欧州圏/米国共に製造業・サービス業が下回る予想です。欧米共に第3四半期数値はやや伸びを欠いた展開が続く見込みになっていますが、好悪判断基準の50を大きく越えているので、決して悪い数値ではありません。予想通りになっても、欧米中銀が予想している、第2四半期の急上昇に対する過熱感の低下を裏付けていると思われます。従い、予想よりも大きく上下に振れない限りは材料視され難いですが、欧州中銀がテーパリングに関して時期尚早との見方に対し、米国は欧州より先行してテーパリングとの見方が多いので、欧米共に悪い場合は10年債金利への影響は米国の方が大きくなりそうです。

ユーロ圏8月PMI指数

（１）ユーロ圏製造業PMI景況指数

（１）ユーロ圏製造業PMI景況指数

（今回発表予想）2021年8月23日12時現在

（２）ユーロ圏サービス業PMI景況指数

（２）ユーロ圏サービス業PMI景況指数

（今回発表予想）2021年8月23日12時現在

米国8月PMI指数予想　（東京時間22時45分発表）

製造業　　　　7月は63.4（←予62.0）　　　　8月：62.3（レンジ60.4〜64.0）
サービス業　　7月は59.9（←予64.5）　　　　8月：59.4（レンジ55.0〜61.5）




下図は3地域の製造業PMI指数（米はISM）です。コロナ後は3地域共に大きく回復してきましたが、今年3月〜4月をピークにやや減速傾向になっています。灰色の米国は今年3月がピークで、それ以前は日欧より先行していましたが、ここ数ヶ月は落ち込み具合が欧州＞米国になっています。欧州はまだ2017年12月高値（青の横線）を上回っているので、まだかなり強い数値にはなっています。

ユーロ製造業PMI指数（青）と米（灰）ISM製造業指数、日本（オレンジ）PMI製造業指数

ユーロ製造業PMI指数（青）と米（灰）ISM製造業指数、日本（オレンジ）PMI製造業指数

（こげ茶：50）
青の矢印：7月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
灰色の横線はISM
青の横線は欧州PMIの過去高値圏を結ぶライン



下図はユーロドルの日足チャートです。ユーロ安の流れが続いています。現在のスポットは非常に微妙なところにいます。
大きなレンジはサポートを結んだA（＝1.1510）とそこから平行に上げたB（＝1.1810）でユーロ安トレンドになっています。そして直近は6月18日に急落したサポートから底値を結んだC（＝11630）とそこから平行に上げたD（＝1.1780）で短期的なユーロ安を形成しています。E（＝1.1715）は3月末の底値を横に引いたラインですが、現在のスポットがそれに絡んできています。もし、今日以降Eを越えて終われば、CとDのトレンド内で戻りが期待できる展開になります。
尚、Cを割ればA、Dを越えればBの方向のトレンドラインが生きてきます。
尚、5月下旬高値からのFは現在1.2060にあります。

ユーロ製造業PMI指数（青）と米（灰）ISM製造業指数、日本（オレンジ）PMI製造業指数 2枚目の画像

（2021年8月23日13：50、1ユーロ＝1.1720ドル）　　

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