8月NY連銀製造業景況指数の予想
(日本時間2021年8月16日21時30分発表)
本日、8月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。前回7月は予想を大きく上回る43(予想18.0)でした。相場はNYを材料にドルが買われましたが、その後、予想を下回る鉱工業生産指数で上げ幅を失った形で終わりました。
下図@のオレンジ色の移動平均線を見ると、過去の高値が22.60付近(緑の横線)にあり、今年の5月・6月がその辺りまで上昇し、7月は緑の横線を大きく越える28.23になりました。今回予想通りになると29.63ですので、一段の好数値となります。しかしながら、下図AのISM製造業との比較では、〇印にある様にNY>ISMになると、時間経過で双方が下がるパターンになっています。既に青のISMは巡航速度に下がっているので、7月・8月のNYは一過性の数値だった可能性も出てきます。この流れを頭の片隅に置いておきたいところです。逆に、今回予想より大きく下げた場合、相場には要注意となりそうです。
(今回発表予想)2021年8月16日12時00分現在予想
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
青の矢印は今回予想、赤はゼロ
緑は過去の移動平均線高値で22.60付近
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は7月予想値を加味した移動平均線)
下図はドル円の日足チャートです。先週水曜日の消費者物価指数時に添付したチャートに3日分が加わったものになっています。流れはA(=111円30銭)を切れたことでドル下落リスクが高い状態です。先週水曜日まではラインB(=111円20銭)に沿ってドルの上値トライとなっていましたが、110円70銭〜80銭の抵抗線を越えられずB割れとなり、金曜日に大きく反落しました。現在は、かつて推移していたラインC(=109円60銭)とそこから下したD(=107円90銭)のドル安トレンドライン内に回帰するのを探る展開になっています。現在のスポットはCを割っていますが、今日の終値でCを守れるのか注目しています。下ヒゲだけの抜きなら、まだドル弱含み推移に留まりそうです。もしCを割って終わると、下限を結んだE(=108円55銭)が最初のサポートとなりそうです。
(2021年8月16日14:30、1ドル=109円43銭)
オーダー/ポジション状況
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