オーストラリア 6月小売売上高
(発表7月21日、日本時間10時30分予定)
明日(21日)、豪州の6月小売売上高が発表されます。前回5月は予想をかなり下回りましたが、既に+0.1%⇒+0.4%に上昇修正され、ほぼ当初の予想通りになりました。今回6月は前月比▼0.7%の大幅下落予想になっています。下図を見ると、昨年のコロナ前(赤い横線)を回復していますが、昨年11月高値を越えられません。今回数値はGDPベースで第2四半期への影響が大きくなりますので、結果は注目されます。
また、米国の小売売上高と比較すると見劣りする推移となっており、今回予想レンジ下限に近い数値となった場合には、現在の弱い豪ドルに影響が出そうな感じです。
尚、5月内訳は食料品が+1.1%、外食+0.7%、衣料関連が0.0%、家庭用品▼1.1%、百貨店▼0.7%となっています。
(7月20日9時現在)
小売売上高
2018年12月を100にしたもの(2020年3月高値を上限にして赤い線を記載しています。今回予想は青矢印)
下図は豪ドル対米ドルの週足チャートです。2020年3月下旬を底値としたサポートラインは既にAとB共に下抜け、豪ドルが弱い状態になっています。
現在は今年2月下旬の高値からの抵抗線C(=0.7790)とそこから平行線に下したD(=0.7390)で豪ドル安を形成していましたが、昨日下抜けています。昨日シカゴポジション291内で記した日足のトレンドライン0.7370〜0.7770レンジの下限も割っています。週末ベースなので金曜日終値で0.7390以上に戻す可能性もありますが、日足では切れたことを確認しているので、流れは底値模索の状況が続きます。尚、日足ベースでは現在のスポットに近い0.7330〜40、そして0.7280〜90にサポートがあります。
週足では豪ドルの方向性としてE(=0.7020)が下値ポイントになりそうです。0.70は大台代わりの心理的サポートもあるので、この付近はかなり強いサポートになりそうです。いずれにせよ、今週末に0.74台を回復して終われば、CとDに沿っての豪ドル下落継続になりますが、もし割れて終われば底値模索先行の相場となりそうです。
上値は週足のF(=0.7660)を越えてくれれば、Cまでは戻せる動きになりますが、現状ではその勢いがなさそうです。
昨日は米国10年債金利が大幅軟化しているにも関わらず豪ドルは弱いままで、かつ今日の豪州中銀金融政策議事要旨も相場に影響なく通過したので、明日の小売売上高が上下の予想レンジに近い数値となった場合には相場に影響が出そうです。
(2021年7月20日10:40、1豪ドル=0.7338米ドル)
オーダー/ポジション状況
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